生地 雅之

2018 06 Jan

年始店頭リサーチ②

年始1月4日に店頭リサーチをしました。小職の目線による下記の印象を纏めましたので、ご一読下さい。

 

16.ららぽーと立川立飛

オープン前には親子連れがそこそこならび、FAMILYで1日楽しむには良い施設です。ここに来れば何かしら食べたり飲んだりするのですから、買い物もワンストップショッピングが可能なのです。モノレールの駅即であり、立川駅から10分の好立地なのです。

ブランドショップのグレードも肩の力の抜けた感があり、背伸びしていないのです。

数年前のオープン時には、食品レストラン等の調理の匂いが駐車場まで流れ込み、イメージが悪かったのですが、今はもう。小売業は走りながら改善できる業界なのですから、、

 

17.伊勢丹立川店

初売りの1日遅れでも結構混雑していました。高島屋立川店が4Fから上をテナントにして以来このエリアでの百貨店客(特に高齢化した方)の買物難民がここに、集結しています。過去には八王子そごうが閉店した時も、立川両店は一時潤っていました。

地方・郊外百貨店は当面、残存者利益がありますが、これも高齢者次第ですから、

やはり、百貨店顧客は地方・郊外では減少し、いても揃っている都心に出てくるのでしょうから、地方・郊外店での的確な顧客マーケティングを基盤に、適正面積、適正MDが必要不可欠です。1月5日付の繊研新聞の三越伊勢丹HDSの社長コメントは正しいのですが、個店対応が出来るかに掛っているのです。

 

18.高島屋立川店

前回のそごう横浜同様に上層階のテナント化により百貨店面積が減少し、下層階は高齢者向け百貨店、上層階はヤングアダルト向けテナントショップ化(それも大箱だらけ)し、ショップMDも何も感じられません。他社の人達が揶揄していう「百貨店辞めました」です。これで家賃で黒字化なら、高島屋の看板は上層階には不要でしょう。自店顧客マーケティングが不在なのです。

伊勢丹が1日遅れでスタートし、お客を取られているとしても、百貨店にフロアより、セールをしていないテナントフロアの方がお客様が多いのはいかがなものでしょうか?

全てテナントに変えた方がまともでしょう。

百貨店フロアも紳士服をなくし、PAUL-SMITHのみ2F入口横の島に隔離し、見えにくい状態です。PAUL-SMITHも良く残ったと思います。調布トリエC館のカンタベリー同様にお得意様のみ対象の売場なのでしょう。

また、固定客のみのターゲットなら商品構成は常に新鮮味が必要で、殆ど持っている可能性があるのですから、ブランド全体のMDにも影響してくるので、ブランド戦略が構成し難いので、いつか毀損してくる事は明白でしょう。

 

19.ルミネ立川

駅ビルでもあり、通勤帰りのOL等がしっかりと定着している館です、ターゲットとのぶれも少なく、セールに寄りかかるビジネスモデルではなく、食品をメインにした必要品が中心で安定しています。特に自由が丘GARDENSについては、高くも安くもないのですが、買い易い売場になっており、百貨店の食品売場も食われて行くのは当然です。ましてファッションは立川1番店なのですから、

 

20.グランデュオ立川

取り立てて変わった様子もなく、賑わっているでも、閑散としている訳でもなく、、いつもの如く

 

21.エキュート立川

取り立てて変わった様子もなく、賑わっているでも、閑散としている訳でもなく、いつもの如く。

立地は抜群に良いのですが、改札口を挟んでの左右に分かれ、地型も悪いので勿体ないです。いつかは高層にして千葉ぺリエのようにされるのでしょうか?トラフィックのある館は強いですから、、

 

22.セレオ八王子

OPEN時に比べ、どんどん低下しているように映ります。駅傍でそごうの跡地であったものの、百貨店層は殆どいなく、4Fの京王PLAZAに少しいらっしゃる程度で、京王PLAZAも地盤沈下しているように見えています。

この件は前回の高島屋立川店の逆で、館の名前はFBなのですが、中身は減少している百貨店層を少しでも撮ろうと映ります。果たしてその効果は出ているのでしょうか?

やはり、1館二枚看板にすべきだったのでしょう。北と南に分かれていたり、コンコースを挟んでの向かいのフロアは逆に二館体制にはやり易い地型であったと思われますが、、

 

23.コピス吉祥寺

この館は元伊勢丹吉祥寺店であり、現在地域密着型つまり自店顧客のマーケティングがしっかりできているにです。MDはベタなれど、全フロア潤っているように見えます。

元百貨店顧客の中心年齢層が現在60歳であり、その方達も来店し、その息子・娘世代は35歳中心です、百貨店顧客のそのエイジはこのエリアにはそういなく、その世代のFC&SC層のお客様が来店され、その息子・娘(35歳中心)が多く来店して、別の顧客層の売上を確保できているのです。店名は1つであっても、後述の東急百貨店では70歳代になっており、そのMDラインでは彼らにとっては不満なのですから、

またその息子・娘(5歳)の孫までの売場も準備されており、古い建物・内装でありぞれでもこの地域には他に存在しないので、ONLY-ONEなのです。

 

24.東急吉祥寺店

徹底したシニアターゲットのお店で、しっかりとマーケティングを実施していると見えます。顧客の将来を見据えると何をすべきかが見えてきます。地方・郊外の百貨店は?

 

25.吉祥寺PARCO

調布PARCO同様、ベタベタでヤングの店とは思えなく、店別にカスタマイズしているのでしょうが、都心のPARCOに比べると?、   その落差は百貨店も同様ですが、。

 

26.吉祥寺ロンロン

アトレ吉祥寺の一角を占める人気の高い食品売場ですが。アトレに名称を変更した時でさえ、顧客の付いているネーミングを残さざるを得ない位固定顧客を持っていたのです。

今は確かに賑わっていて良いのですが。これもネーミングを変更しなかった漬が回ってくるように見えて来るのはなぜなのでしょうか?

 

27.アトレ吉祥寺

駅立地で賑わっているのですが、横長で数階のフロアになっており、不便極まりない地型なのです。増して人気のロンロンの名店街は通路が通れない位の賑わいなのです。大阪駅の昔のギャロリアのようであり、どうなっていくのか?

 

28.キラリナ吉祥寺

OPENしてから当然変更もなく、使い勝手の悪いエスカレータ位置はみなとみらいのマークイズの設計同様です、ビジネスの出来る商業設計になっていないのは、表参道ヒルズやココン烏丸同様です。勿体ないです、

 

29.小田急新宿店

食品売場は特に賑わいのある店でした。

 

30.京王新宿店

食品売場は特に賑わいのある店でした。

 

31.ルミネ新宿

食品がほとんどなくファッション中心でも、いつでも満杯で.す。ターゲットも立地もベストです。

 

32.NEWoMAN

いつも閑散で.す。ターゲット分析のミスによるMD失敗。

 

33.高島屋新宿店

二番手を狙ったらこの様なMDでは無かったでしょう。入店の割リに「ショッパーを持っている人が少ない店なのです。特に免税店は閑散としており、直通のエレベータも空状態でした。

 

34.マルイ新宿メンズ館

セールのみで賑わっている店であり、その中でも混んでいるショップとそうでないショップの差が歴然。新宿に伊勢丹以外にメンズ館など不要では?

 

35.伊勢丹新宿本店

経営者や店長が変わっても、今まで培ってきたお店と顧客の信頼関係は続くと言う、最たる現れの店です。すごい集客力と販売力が伴い、MDのレベルがじわじわと低下してきているのが見えていないと思われるのは何故なのでしょうか?

 

37.東急プラザ銀座

既に終わった店のようで、入店客もまばら、特に免税フロアに至っては、

当初の平場も賑わいもなく、閑古鳥が、、

 

38.阪急メンズ東京

重厚な質感を出そうとしているのか、売場は暗い、エスカレータはもっと暗い。マウジー程ではないですが、今の時代は売場はこれでもかの明るさは必要なのです。勿体ないです。

 

39.ルミネ有楽町

NEWoMAN程ではないですが、立地と顧客ターゲットを読み違えている店で、勿体ないです。

 

40.マルイ有楽町

隣おルミネと同じくらいお客様が入っており、上出来でした。

 

41.マロニエゲート1+2

マロニエゲート2は1Fの化商品中心に顧客ターゲットとぴったりと合っており、賑わっていますが、他のフロアの顧客マーケティングやMDはどうなっているのでしょうか?この落差は?

また、上層階にニトリのような大箱も、、

 

42.ベルビア館

既に終わった店のようで、入店客もまばら、特にファッションフロアに至っては、

またもや、ここにはLOFTが、、それでも閑古鳥が、、

 

43.松屋銀座本店

特に銀座の顔として、賑わいもあり、都心店での唯一の単独店としての生き残策を見出しつつあるようで元気を取り戻しつつあります。施策も待ちの外商など一般論ではない道を選んでいるのは好感が持てます。「皆で渡れば怖い」なのですから、、

通常のイベントも含め告知等の本当のリターンが計測くできていているのか、儲かっているのかは疑問ですが、、、このことはすべての小売業にも当てはまる事なのですが、、、

 

44.三越銀座店

今や大きく伸びており、インバウンドにも後押しされ、好調店舗なのです。免税売場も前年比倍のペースで推移しているようで、前年比は当然良化しています。免税店の前年の倍ではまだまだなのですが、前年があまりにもお粗末な数字でしたので、、

また、本館で1000億円を叩こうとされるべきMDに戻し、新館こそ異なる顧客ターゲットを狙うMDにシフトすれば、仙台三越と一四一のように百貨店の面積が広がったのに、売上はそのままのように坪効率が低下してきているので、名古屋三越とラシックのように2館体制でニ枚看板による異なるターゲット層を狙い1+1=1ではなく、2に近づけるべきではないでしょうか?

 

45.GINZA-SIX

勿論B1Fの化商品、B2Fの食品は素晴らしく賑わっており、化商品の売場の通路の広さ、天井は低いにもかかわらず鏡使用で広く見せるテクニック等、計算された売場内装です。

MD面に少し難があり、2F吹き抜けの部分の平場は大丸松坂屋百貨店が自らのMDで乗り出すとの事ですが。この館に平場が必要なのでしょうか?

ららぽーと東京ベイの2Fの平場も同様であり、各テナントに任せても良いのではないでしょうか?自前の編集や平場が難しく、テナント依存の方が利益がでるので、家賃型になっているのではないでしょうか?何かしら自社の方のレベルが高いと勘違いしている百貨店やGMSの方が他業種に比べ、営業利益を生み出せていない事に目を向けるべきではないでょうか?

 

46.ユニクロ銀座店

一等地にあるファッション系の儲け頭です。完全マニュアル化された運営であり、ソックス売場も無駄な色(今までメンズソックスにPURPLEやRED等もFACE分はあった)を生産・展開せずに、売れる色のみの展開に絞って効率運営になっています。

ビジネスとしては当たリ前なのですが、それに代わる華やかさを出せなくなっている事に将来はと考えてしまうのです。

セブンイレブンがフランチャイズへの率を変更した事にもつながるのですが、加盟店に対する知恵を伝授出来ない現れとして見るのは間違っているのでしょうか?

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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