生地 雅之
確認ミス
最近、某大手百貨店のフランス展での国旗の柄ミスが発生しました、これは丸投げであることと、担当者(依頼する・出す側)の確認ミス以外の何物でもありません。忙しいのは判るのですが、流れに任せてのイージーミスです。国際問題にもなりかねな問題なのです。数年前の某大手百貨店が軒並み関わった消費期限改竄問題は命に係わる可能性もあるので、これよりましですが、
小職の前職(アパレル)で、45年程前に展示会見本のT―SHIRTSに英字新聞の文面のコピーを使用したのですが、我々はその文面の意味を紐解かなく、親会社(商社)から天下りの副社長(海外勤務が長い方)が判読され、米国が当時のソビエト批判した内容であった事が判り、展示会にはその商品を出展しなかった事があるので、我が振り直せだったのです。
この百貨店は過去にも丸投げで問題があったのです。それは法律違反ではないのですが、メンズジャケットを某スポーツアパㇾルに貸し出し、その企業が自社の商品と一緒にボディに着せ付け、その写真がその企業より公開されたのです。問題はそのジャケットの着せ方なのです。メンズの商品の貸し出しで、2釦ジャケットの着せ付けが釦2つとも止められていたのです。
ボタン2つ掛けは前身の突合せがストレートになっている場合であり、割と女性物に多いのです。別に命に係わる訳ではないのですが、メンズで有名な某百貨店としては、貸出した商品をどう使われようが丸投げだったのです。小職はその百貨店の当時のメンズ責任者に提言したのですが、放置されたのでしょう。
このように大小取り交ぜたミス(丸投げの未確認を含む)が発生しているのです。責任の所在があいまいで、先がどうなろうと知った事ではない姿勢なのです。特に、商品を貸し出した側にはそれ相当の意思があって頂きたいものです。
某大手のGMSの女性取締役責任者が4月に人事異動でEC事業部長を拝命し、TOPからは内(弊社)はEC事業がまともに成長していなく、2回も失敗しているので3回目は許さないとプレッシャーを掛けられたようで、小職に「そんなことを言われても私には初めてですので」との言い訳をしていたのです。情けない話です。
小職は前職部長時代に3課を従え、ある課のミスがあった場合、朝礼で他の課にも個人名を伏せてミスを公開したものです。要は他の人に伝え、同じミスをさせないためで、同じミスをした場合には叱責をしたものですが、部として初めてのミスは割と大目に見たものです。現在談合にならない程度での共通認識を広げようとしているのと同じなのです。
知見こそ外部からに尽きるのです。社内で「気付き」の出来る人が存在するのでしょうか?話を聞いて「なるほど」と納得されても、最初から気付いている人などありえないのです。これは一朝一夕にできるものではなく、社内で他の社員を褒める人は何を見ているのでしょうか?
社内で出来るようにするのにも、ミドル(代表権のない取締役~部長以上)の教育が必須なのです。優秀な部下が出来ても、その提案を判断できるミドルの頭が固ければ何の意味もなさないからなのです。
弊社の企業コンセプトの「お客様目線とプロの業」は売場・商品の課題を発見し、プロの業で改善・改革するのですが、お客様目線だけでは発見できません。お客様の立場で売場・商品を見るのですが、プロとして「何故買わないのか?」を見つけ、「手直し」を見つけるのです。
現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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