生地 雅之

2024 02 Dec

ユニクロ新宿本店

11月初旬に掲店に行ってきました。過去に三越伊勢丹の三越新宿店に入居していたビッグカメラ新宿店

の1~3Fにユニクロが入居していたのですが、撤退後に再入居したものです。撤退後は三越伊勢丹が1Fにガチャを導入し、数か月は大人達が楽しんでいたものですが、大半は空床でした。

再入居したユニクロは殆どレイアウトも前回同様であり、何ら新鮮味がありません。

売上も撤退した時と同じ位の目標らしく、プランタン銀座の跡地に入ったユニクロ東京に比べても何ら新しくもないのです。

 

過去にはプランタン銀座は三越傘下であったので、唯一名古屋(発)のみ成功していたラシックをPARCOやルミネのように全国ネットのファッションビルとして銀座を本店にして、福岡の天神の三越のような導入失敗作ではなく、全国展開(仙台は一四一、札幌は丸井今井の大通館等)すべきとの提案をし続けていたのですが、プタンタンをに名前を取ざるを得なく読売に返すのみの結果になってしまいましたのが残念ですが、三越伊勢丹には子会社のPD等は国分寺のミーツを始め、商業施設の運営は素人同然なので手を出さない方が良かったのでしょうが、

 

話を戻して、直近のユニクロはルックのマリメッコとのコラボで、ブランドとのコラボは続けていますが、数品番程度であり真剣なコラボではなく、過去同様にブランドの名前を借りての話題作りにしか見えません。過去のジルサンダーは銀座に直営店も

 

最近ユニクロは岐路に立っていると過去のブログで言及しましたように、今までの商業施設への出店の場所は奥まったところでも、ユニクロ目当てのお客様は導入できる(過去のフランチャイズのJUNのように元たばこ屋でも自社なら客を呼べると)ので、条件を低減していたのすが、既に奥まではお客を呼び込める力もなくなり、一等地に移設しているケースがイオンモール越谷レイクタウンを始め、多く出ているのです。

最近の出店地を見ても判るのですが、

 

隣ではGUがジャパン‣ガラバゴスで柄物を多用し、追いかけてきているので焦りに見えていますが、実は品質はまだまだユニクロの方がレベルも高いのです。GUも「店舗数はユニクロを目標に」との事なので、いずれ限界が見えてくるのでしょうが?ユニクロもいつまでもベーシック比率が高く、デザイン物の比率が低い(つまり買替需要期待ではNG)ので、お客様の中に、ブランド・リピータが育っていないのです。

無地ばかりなので、自社内でのコーディネイトに限界が出てきているのです。ラルフローレンのような昨年購入した綿パンに今年の綿セーターを組み合わせできるというような組み立て式のMDなどを取り入れる必要を感じます。

 

今までは圧倒的なパワーで他を駆逐してきたのですが、周辺のアパレルも自社・自ブランドの長所を磨き各パーツでは抜かれてきつつあり、一つの強みでは圧勝できなくなってきています。

生産量的にはイオンリテールの方が多いものも多いのに、マーケティング力とマーチャンダイジング力のなさでユニクロに現在も劣っている様な状況は続かないのです。

イオンもこれからは疎かにしていた総合力(特に欠けているVMDを含めた売場構築力)で上回る必要に迫られてきています。売りたい商品をマネキンに着せてもお客様の自分の欲しい色・サイズが傍にない状況等。ユニクロも同様ですが、改善すればもっと伸びるのです、

各社自社の実力を把握できていないのです、企業は人なので「人材の見極めと育成」ができていないのです。(先週のブログに記載)

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要

に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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