生地 雅之

2019 05 Aug

縮小していく業界を逆に

最近、コンプライアンス問題が多く発生しています。

最近では化粧品の原産地表示の間違い、カードホルダーの顧客情報流出、中元等の発送品の時期間違い(公表もしないでさされても放置では、今後の信頼を損ねています)、その他SNSでの営業妨害動画配信等、過去には食品消費期限の故意による期限偽装表示、衣料品の品質や原産地表示間違い、送料値上げ談合等がありました。

 

それにより、百貨店業態では、大手の一部の百貨店でも、部長以下の従業員の同業他社との接触を禁じ、情報交換会でさえNGの様相を呈しています。

果たしてこれで業界活性化の道が開けられるのでしょうか?

 

最近の吉本興業の社長の「テ-プ取っていないか?」等のコメントは、どこかの企業で社長交代後に起きた事例と同様です。これでは言われた側(従業員)のモチベーションも上がるはずがないのです。

社員を信頼していない様に受け取られても仕方がない状況なのです。TOPが口を開いたら、モチベーションとともに株価も下がっていく企業です。しかし、取り巻きの幹部は忖度と部下への恫喝が横行していたり、大変な様相を呈しています。

 

また、従業員のメールを会社が検閲していたりしています。この事は日本の上場企業に55%は実施されていると言われている事ですし、NGワードチェックによる検閲でしょうが、一度引っかかると永遠にCHECKが続きます。

業務上のメールなので法律違反ではないのです。小職が在籍していた企業の親会社(総合商社)では、部長がこの検閲で1日のほとんどの時間が費やされるので、本来の業務が出来ていない等の愚痴をこぼしていたものです。

 

しかし、業界の実態はメディア(新聞、ON-LINE-NEWS等)のみでは実態が把握できず、会話の中から得るものは大きいのが事実なのです。メディアは操作されている事もあり、また発表している企業も、「これからこうする」との方向性を話されている事も多いのですが、実際に確実にそうなっている事は稀なのです。それも結果の後追いしかないのです。

 

メディア・アンケートも、各社「そうありたい」との表明程度に過ぎず、後追い記事もない状態で、信じている側にも問題があります。どう裏(本当の実態)を読み取るかが大きな課題です。

よく裏読みしていると、成功企業の多くは事前にメディアには発表していなく、出来てからの発表が多いのが実態です。取締役会や経営会議の内容がマスコミに先に漏れているのは?何故なのでしょうか?それこそ教育の問題です。

 

話を戻して、従業員の情報漏れと談合は大きく異なり、談合は意識をもって実行されており、業界の情報交換とは他業種も含め、手法の参考により、自分の業務に置き換えての実行で

業績を上げるのも、業界の切磋琢磨に繋がるものと思われます。線引きは難しいですが、

 

箍を嵌めるのみで、業界の発展などは不可能ではないでしょうか?

各社は他社の事例を参考にし、それ以上のアイデアを出して、各社の業績を向上させるべきではないでしょうか?

小職は業界を応援しているのではなく、各人の成長により各企業が業績を伸ばし、お客様の目線での商売ができる事を応援しているのです。結果業界が発展すると考えているのです。

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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