生地 雅之

2023 25 Dec

今月の店頭リサーチ・下

12月初旬に下記店舗に行ってきました。

1.京都高島屋SC

10月17日に開業したのですが、なかなかスケジュールが取れずにやっと出向けたのです。当初の工事中は見ていたのです。意外と小さく大したことはないと思っていたのですが、なかなかの広さなのです。しかもモノだけではない京都の特性のコトMDをふんだんに活かしたMDなのです。本館を含めるとまだ衣料品面積が広いと思われますが、高島屋が日本橋や大阪店で成功している得意のWATCH-MAISONでないところが味噌なのでしょう。

 

ここのMDは先日のブログのように高島屋SCと名付ける事を広げるとは高島屋ブランドを棄損すると記述しましたが、二子玉川SCのように既に時代に適合出来ていない訳ではなくここは時代に即応できているのです。

特に各フロアは新規部分と旧館部分のジョイントが判りにくく作っているので、新館部分と思っていると本館に入っていたりするのです。まるで渋谷PARCOの2F以上のフロアのような感覚なのです。この手法はこれからの新館を作る場合に広がるでしょう。今まで小職の提言の別MDをしなくても可能なので。

 

地下にはイートインを増設し、上にはARTも扱う蔦屋書店のシェアラウンジも入り、スタッフも元京都店長の米田氏を顧問に迎えての万全足る対応なのです。

1か月を過ぎたのですがいまだに賑わっているのです。観光場所でも有名な土地柄のみではないように映りました。やっと高島屋の本領が発揮されてきたのです。小職は感じたことを忖度せずにそのままに記載するので、先日の立川高島屋SCとは打って変わっった表現になるのです。

 

2。ビバホームシティ南彦根

今秋にオープンした平和堂(彦根)が運営するモールなのです。平和堂はGMSとしてアル・プラザやスーパーの平和堂等を関西中心に運営しているのです。

米原の2つ京都寄りの南彦根駅徒歩4分弱に作ったモールなのです。デベロッパーとしてはまだまだなのです。自前のアル・プラザの売場を核にし、2Fまで自前運営売場を展開しているのです。3層ですが、3Fも大半が駐車場であり、見た目ではテナントを埋めるのに四苦八苦したようで、まだまだデべロッパーには程遠く、研究途上のように見えます。これからは環境の変化も競争も激しくなるので、これからは「陸の孤島」で、商売を続けていくことは難しいと思いますので、早い目の外部知見の導入が必要不可欠でしょう。

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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