生地 雅之
店頭リサーチ⑧
1月24日夕方まで店頭リサーチをしました。小職の目線による下記の印象を纏めましたので、ご一読下さい。
108.伊勢丹相模原店
相いかわらずエイジの高い顧客層であり、2F入口を入って即の催事場のセールもシニアミセスで賑わっていました。吹き抜けのエスカレ―ターから見えるように工夫された疑似柱の天井は上に向けての催事告知にしています。知恵を絞ってのアイデアは過去にも記載しましたが、中々のものです。催事展開商品も絞り込みされており、ミセスに適した商品で揃えています。
しかし、今回の催事にはフィッティング・ルームが用意されており、その上は何もないのです。本来なら疑似柱の中にフィッティング・ルームを埋め込んでおけば売場をもっと広く使用出来るのですが、通路が狭く見えています。商品量を多く見せるために敢えてなのでしょうか?
寒いので販売員までコートを着ての応対なのです。当然ですが、、、但し、制服のコートではないので、各自私物なのでしょうが、応援販売員もいますから当然バラバラは致し方ないのですが、もう少し販売員と判る目印(腕章など)を付けるとお客様が安心されるのではないでしょううか?
いままでの伊勢丹地方店は本店MDの横串も多かったのですが、気の利いた店長はそれでは売上が取れないと自店顧客に合わせたMDに少しずつ変化させており、ある程度調整していましたが、この店もその様に見受けられます。
しかし、前回のリサーチの様に百貨店の上層階は閑散としており、集客に大きな課題を残しています。百貨店の地方店の活性化案はこのブログや弊社HOME-PAGEや業界紙にも幾度も提言していますので、今回は割愛しますが、、
109.ビナウォーク海老名
小田急線駅前の好立地に数箇所展開しています。増床計画でなく、作り足し、作り足しの連続の館であり、どのような館のMDか全く伝わってきません。お客様がどこに行けば良いのかが判り難いと思われます。地元の既存顧客のみなら判っているので問題ないと判断しているのでしょうか?隣にマルイがあり、イオンがあり、反対側にはららぽーとまで出来、商業エリアとしてはこれからますます発展していくと考えられます。一等地がこれなら、勿体ないです。
まして、館の色は米国の昔の郊外のアウトレットのように派手でカラフルであり、お客様に品を感じて頂けていないのではと推測できます。モール運営の実力の差が浮き彫りになっています。残念です。
110.マルイ海老名店
ローカルのマルイはこんなものです。PARCOのローカル店よりはましですが、、、
111.イオン海老名店
昔のままのジャスコであり、何故新店にはものすごく投資しているのですが、既存店は全く無視しているように映ります。ここのお客様はGMSはここしかなく、「陸の孤島」なので、しっかり商売をやれば儲かるマーケットなのですが、、
112.ショッパーズプラザ海老名店(ダイエー海老名店)
ダイエーが何故この店を放置しているのか疑問です。会社がイオンリテールではないからなのでしょうか?同じグループなので、両者を活かすべきアイデア(あります)が必要でしょう。
信号を渡ったすぐそばに上記イオンがあり、同じ系列のダイエーがここに存在する必要もなく、さっさとイオンモールのアウトレットにでも転換すべきではないでしょうか?ビナウォークが上記のままならイオンモ―ルでも、
113.ららぽーと海老名
入館客はそこそこなのですが、近隣の商業施設が今一なので、ここのトラフィックのメインの小田急からは数分反対側のJR駅前のここに来ざるを得ないのが実態でしょう。
2F入口即のタカシマヤスタイルメゾンもオープン時のMDよりも顧客エイジが上がり、実質のお客様に合わせた事には問題はないのです。当初のマーケティングがずれていて、修正を掛けたことは素晴らしいのです。
但し、化粧品、ミセスの婦人服、お土産等、まるで過去及び現在の三越サテライトや京王プラザ同様です。看板を隠せばどの企業が展開しているのかが判らなく同質化しつつあります。現在はタカシマヤのみなので、問題はないのですが、、
今後このような百貨店顧客向け郊外サテライトショップの在り方も、見直す時期に来ているのではないでしょうか?京王プラザやMI-PLAZAやマルヒロ等も含めてでしょうが、、
114.小田急百貨店町田店
東急百貨店がTWINS(FB)に転換し、このエリアでの単独の百貨店になったのですが、未だにシニアミセスの顧客のままです。残念です。百貨層の次世代顧客の取り組みは地方店では中々難しいのですが、、食品、コスメ、婦人雑貨以外の上層階は難しい状況です。
115.MODI町田店
立地の良い駅前のマルイですが、小さくて暗くて今一です。まだまだやりようは、、
116.東急TWINS
このTWINSもEAST館のみで十分でしょう。WEST館は食品メインのGMSにした方が、、
これからはGMSも立地が重要であり、トラフィックを利用した駅前立地での、お客様のGMS層狙いは必須です。阪神百貨店梅田店での小職の案のように、、
117.町田ルミネ
入館客はそこそこなので、地元密着のベタなテナントが適しているのでしょうが、調布トリエA館程度位にでももう少し背伸びをしても大丈夫と思われますが、
118.マルイ町田店
立地の良い駅ビルのマルイですが、特化しておりそれでも今一です。
是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。
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