生地 雅之

2019 22 Jul

モノが売れない時代

最近百貨店やGMSやFB&SC、OUTLET等をリサーチしていますと、売場そのものに全く差がなくなり、10~20年前の売上がある程度あった時の状態に戻っています。しかし、お客様はほとんどいなく、セールに入って少しは見られますが、

 

要は今の売場や商品や接客では、現在の消費者の満足を得る事が出来ないのです。先日の日経MJの小売業調査では、PBの増加を抑え、NBとのバランスを保つ、品番数は維持する、価格は変えないとの回答が多いのですが、果たしてうまくいくのでしょうか?

 

お客様体験は重要ですが、体験を通じてモノを売る事で、コンテンツ力量不足の商品も

それより優っている商品よりも売れる可能性があるのです。

勿論、優っているに越したことはないのですが、世の中の常として、商品の出来不出来には上の上が、価格競争には下の下が出て来るもので、エンドレスの戦いなのです。

 

よって、心地よい世界観の中で見る商品の良さとは品質や価格のみではなく、持つ事や浸る事の満足度がすべてなのです。

その価値を提供できる世界観のある売場(サイトも)の構築が望まれているのです。

 

これが小職の提言している「テイスト軸のあるライフスタイルブランド(売場)構築」なのです。

これをPBで構築し、売場(サイトも)もその一色でまとめる事(心地よい世界観)が、今後の購買の促進につながるものと考えています。

 

その為には、プロデューサーやディレクターが必要で、その下にバイヤー等が必要です。

小売業にはバイヤーが存在するのですが、プロデューサーやディレクターが不在で、外部契約するにしても、丸投げではなくその人が的確かの目線を持つ事が必要なのです。

 

現在の世の中で、販売サイドでの「売上向上出来ない阻害要因」を考えてみました。

見てわかる事を説明したり、ため口で話掛けてくる、後ろ手で接客する販売員やプロの販売員なのに、「売れ筋のフォロ―が利かないので予算が達成できない」とか、売場には商品が沢山あり、お客様のニーズは売れ筋ばかりではなく、お客様の異なるニーズを把握しようとしないで、売りにくい商品を売ろうとしない販売員。

 

企画担当者も生産担当者も、工場の方達も売れないと考えて商品は誰一人として作ってはいないのです。

勿論販売員の皆さんも、売れなくても良いとは思っていないのです。

ではどうしていくべきなのか?

 

現在の企業で売上不振の原因をどう見るか?他者(天候や気温、震災等)要因にするか?自者要因とし、自分で出来る事を見つけ精度を高めるようにするかで、全く異なるのです。

上記項目以外にも多々あるとは思いますが、「あるある」と同調されても、その後自社は自分はと振り返ってみてください。果たして、、、

 

現在は自社・自店がこれからどうあるべきか、それに向かって現状からどう進むべきかを構築する必要に迫られてきています。経済環境は間違いなく変化の兆しが見えています。どう変わるのかは別として、その中での自社・自店は何をすべきかが問われているのです。

 

是非とも、健全なる企業経営に向けて、早急に改善・改革される事を祈念致します。

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