中谷 恭子
ZOZO大幅減益とアリガトーメンバーに思う。
ZOZOが2019年3月期、上場以来初の減益になる見込みというニュース。
今年はZOZO離れが加速するか?なんて話しも飛び交っていますね。
そのZOZO離れのきっかけと言われている「アリガトーメンバーシップ」。
年3000円か月500円で会員になれば、常時10%OFFでお買い物ができるという、
会員にとってはお得な、出展企業にとっては考えさせられる制度です。
実は、減益のニュースが出る数日前、高校生の娘にせがまれて「アリガトーメンバー」になったばかり
でした。
アリガトーメンバーは常時10%OFFなんですが、ZOZOTOWN自体への新規登録者に限っては、
初月のみ、なんと30%OFF!!何を買っても、店舗ではプロパーの春の新作であろうが、30%OFFですよ!!
これって、どう???
それで、スニーカーを物色していた娘が、欲しいスニーカーがアリガトーメンバーになれば
どこよりもお安く買える、と気づいて、頼んできたというわけ。
買う側の立場としては、「会費払っても、それ以上お安くなるなら入会しよう!」となります。
かくして私はZOZO戦略にはまり、娘は欲しかったスニーカーが手に入り、めでたし、めでたし。
と、なるはずでした。
が、しかし。。。
後日届いたスニーカー。
これが、どうも、おかしい。
以前買った、同ブランドの同価格帯のモノに比べて、
明らかに、作りが、安っぽい!!
娘も、「何これ、ちゃっちい!(関西弁で安っぽいのこと)。他のと全然違う~。」
写真ではわからなかったんですよね。
不良品ではないのでクレームを入れるのは違うし、返品もめんどうなので、結局そのまま使うことに。
「もうスニーカーは絶対ネットで買わない!やっぱり実店舗で見て買わないとダメやね。」と、娘。
私も同感。高校生の娘が、実店舗の存在意義に気づいたというわけ。
これ、ネットショップにありがちな罠ですが、
それにしても、あの正価設定!
30%OFFで買ったとはいえ、それはアリガトーメンバーになったから。
たまたまのケースと思いたいですが、
逆を言えば、これから、"アリガトーメンバー用の残念な商品”だらけにならないよう、
利用者離れが起きないよう、ZOZO自体にも企業努力が必要になってくるでしょうね。
実際、私も今回の件があって、アリガトーメンバーの継続は…なしです!
今回のアリガトーメンバーの件、ZOZO減益のニュースと丁度重なり、いろいろ考えさせられる出来事で
した。
やっぱり、商売は最後は信用。
ブランド価値という信用を伝える場所として、見て、触って、ができる実店舗は、
購買層の年代に関係なく必要です。
買ってよかった、リピートしたい!と思ってもらえるよう、提供側として努力していきましょう!