中谷 恭子

2019 04 Feb

ZOZO大幅減益とアリガトーメンバーに思う。

ZOZOが2019年3月期、上場以来初の減益になる見込みというニュース。

今年はZOZO離れが加速するか?なんて話しも飛び交っていますね。

そのZOZO離れのきっかけと言われている「アリガトーメンバーシップ」。

年3000円か月500円で会員になれば、常時10%OFFでお買い物ができるという、

会員にとってはお得な、出展企業にとっては考えさせられる制度です。

 

実は、減益のニュースが出る数日前、高校生の娘にせがまれて「アリガトーメンバー」になったばかり

でした。

アリガトーメンバーは常時10%OFFなんですが、ZOZOTOWN自体への新規登録者に限っては、

初月のみ、なんと30%OFF!!何を買っても、店舗ではプロパーの春の新作であろうが、30%OFFですよ!! 

これって、どう???

 

それで、スニーカーを物色していた娘が、欲しいスニーカーがアリガトーメンバーになれば

どこよりもお安く買える、と気づいて、頼んできたというわけ。

買う側の立場としては、「会費払っても、それ以上お安くなるなら入会しよう!」となります。

かくして私はZOZO戦略にはまり、娘は欲しかったスニーカーが手に入り、めでたし、めでたし。

 

と、なるはずでした。

 

が、しかし。。。

 

 

後日届いたスニーカー。

これが、どうも、おかしい。

 

以前買った、同ブランドの同価格帯のモノに比べて、

明らかに、作りが、安っぽい!!

娘も、「何これ、ちゃっちい!(関西弁で安っぽいのこと)。他のと全然違う~。」

 

写真ではわからなかったんですよね。

不良品ではないのでクレームを入れるのは違うし、返品もめんどうなので、結局そのまま使うことに。

「もうスニーカーは絶対ネットで買わない!やっぱり実店舗で見て買わないとダメやね。」と、娘。

私も同感。高校生の娘が、実店舗の存在意義に気づいたというわけ。

 

これ、ネットショップにありがちな罠ですが、

それにしても、あの正価設定!

30%OFFで買ったとはいえ、それはアリガトーメンバーになったから。

 

たまたまのケースと思いたいですが、

逆を言えば、これから、"アリガトーメンバー用の残念な商品”だらけにならないよう、

利用者離れが起きないよう、ZOZO自体にも企業努力が必要になってくるでしょうね。

 

実際、私も今回の件があって、アリガトーメンバーの継続は…なしです!

 

今回のアリガトーメンバーの件、ZOZO減益のニュースと丁度重なり、いろいろ考えさせられる出来事で

した。

 

やっぱり、商売は最後は信用。

ブランド価値という信用を伝える場所として、見て、触って、ができる実店舗は、

購買層の年代に関係なく必要です。

買ってよかった、リピートしたい!と思ってもらえるよう、提供側として努力していきましょう!