北村 禎宏

2019 22 Sep

ウィンドウズ10の怪

 新型のiPhoneが発売されたが、カメラが進化したくらいではそう簡単に買い替えるわけにはいかないというのが大方であろう。

 PCはというと、独立以来およそ15年でモバイルが4台目、卓上で大きなデータをぶん回すためのラップトップも4台目になるが、耐用年数的にはそんなものだろう。先代のモバイルは、キーボードの駒が三つ離脱したことから、このGWに買い替えおよび引っ越しの作業を行った。丸二日間を費やす大作業となった。

 OSがバージョンアップするたびに、私たちユーザーは初めての景色と遷移に翻弄を余儀なくされる。後ろでいらぬアプリやコマンドが勝手に動くことが混乱をさらに増長させる。4か月強しか経過していないにもかかわらず、ストレージの一時ファイルが満タンである旨の警告が出て泡をくったのが二週間ほど前のこと。

 4百数十ギガの一時ファイルにCドライブが占領されているとのことで、ありえへんとは思いながら不要な一時ファイルの削除メニューを触っても、数十ギガの削除が関の山。何かの拍子で再び三度満タンのアラームが出たり、何かの拍子で数十ギガの余裕が復活していたりと振り回されること二週間あまり。

 本日立ち上げたら、ひょんなことから一時ファイルの削除対象に400ギガを超えるストレージ容量が示されていたので、出たな妖怪!とっ捕まえたり!と無事削除に成功して、80%弱のCドライブ空き容量を回復させることに成功した。ところで、PCのこのような挙動って一体何なんだろうね。

 何処でどのような衝突や暴走が起こるかは、ハード、ソフトそれぞれの単体の開発者には想定も想像もつかない世界に突入しているのがコンピューターだ。PCが各職場に普及し始めたころ、社内のヘルプデスクの技術者の「PCなんて、まともに動いていたらラッキーと思わなければ使ってられない」との名言が思い出される。

 それでも、はやぶさ2は二度目の着陸を成功させて地球に無事帰還することができたとしたら、それはもうこの上ない素晴らしいことだと手放しで歓迎したいと心待ちにしている。