北村 禎宏
2018
18
Sep
ビジネスコンバットトレーニング
ビジネスコンバットトレーニングのルーツは、米軍のコンバットトレーニングにある。スポーツジムがブートキャンプ&コンバットトレーニングとして取り入れ、それがビジネススキルのメソッドにインポートされた。
一人一時間ほどをかけた本格的なコーチングもあるが、先週先々週のプログラムは一人五分✕12名✕2クールだった。将棋や囲碁の早打ち/早碁にも相当する、軍曹の側にとってもかなりの消耗戦だ。
二年目の社員とはいえ、その目線の高さと問題の立て方には目をみはるものがある。30年以上前の私たちが2年目で考えていたことと
比較すると、まさに隔世の感がある。社会もそれを構成する個人も大きく進化を遂げている。来月からはセレクトの事業責任者を対象にした一時間✕9名のコンバットが始まるが、心してかからねば。
スキルの大きな進化の一方で、私たちはエキスパートのジレンマを克服しなければならない。経験と知見を積み上げれば積み上げるほど、思いつきと思い込みの圧力は強くのしかかるのだ。
コンバットを通じて見えることと言えることが、もしひとつの組織に属して長年の垢を塗り重ねた自分がいたとしたら果たして如何に?正しく問題を定義して問題の所在を突き止めることができるかどうか、はなはだ疑問が残る。それくらい的確な問題解決は難しい。
さらに、ビジネスリテラシーは大きな進化を遂げたが、その上に搭載される国語力はどうか?せっかくのフレームワークを台無しにしかねないほど、日本語力の低下が著しいのではないか。
佐藤優の「国語ゼミ」にははっとさせられる。とんでもない中高生がいるとともに、私を含めた多くのビジネスパーソンの国語力はというと…。やばい!