北村 禎宏

2017 28 Dec

今年の締め

ふと気がついたら、12月はブログを上げられていなかった。

 日曜移動の東京出張が二回あって、地方まであって、土曜のデリバリーが三回あると、以外のことには何も手をつけることができないまま、あっという間に今年が終わろうとしている。

 アパログのシステムがリニューアルしたことも、とっつきにくくしている遠因か。
10年間慣れ親しんだインターフェースが変わるというのは、やはりストレスではある。4年以上使い続けたiPhone5から8へと移行したが、ストレスというよりもむしろ快適で、プラットフォームの重要性を改めて感じさせられた。おっと!このままだと、ただの随筆で終わるので、業界の今年来年をざっと見てみることにする。

 日経BPの「誰がアパレルを殺すのか」が5万部を超えたという。批判的な論評もいくつか耳にするので、是々非々は別にして旬の注目を集めるテーマなのだろう。前回のブログでわが国の製造業における“緩み”について議論したが、アパレル業界も広くその傘の下で緩み続けて今日に至ったということだ。

 その上、トップが交代したルミネと三越伊勢丹の動きを見ていると、一次は締まりかけたリテールももとの揺り戻しにさらされるのか?と、憂慮せざるを得ない動向だ。イオングループは相変わらず時代の流れに乗れていないし、どうなっていくのだろうか。

 スローでサステナブルなチャネルの上に、価値あるこだわりの逸品が必要なだけではなく、必要量を下回って流通している。実用品、必需品ではない流行商品はかくあるべきだ。

 クイック・レスポンスという掛け声の下、スタートを切ったSPAビジネスモデルであるが、ここにきてスロー&プロパー・レスポンスの要請に直面している。30年がかりで積み重ねてきた垢をそぎ落とすことは並大抵ではない、そんな2018年まであと四日。