北村 禎宏

2018 11 Nov

不動産業界

 不動産業界は私の研修ビジネスの契機をつくってくれたことから、とても恩義を感じる業界のひとつだ。当然、アパレル業界に対するそれはいうまでもない。

 当該企業は今はもう亡きものとなったが、不動産流動化を梃子にイケイケの企業風土と社員の方々のマルチタレントぶりに大いに刺激を受け、最高のモチベーションで企画~実施に臨んだのはもう12年前のことになる。事業部長を始め、幾人かの受講生とはその後もお世話になった。

 以来久しぶりに不動産業界の方々と「チームワーク」をテーマにご一緒させていただいたが、組織文化と社員のキャラクターの違いに驚かされた。同社は数年前の経営統合を経て現在に至っているが、元の会社がエスタブリッシュメント製造業と金融機関系であることから、とても穏やかで生真面目なDNAが伝わってきた。中堅規模であることも相まって、おそらく最終ユーザーにもとても近い距離間でお仕事を進めておられるであろうと想像される暖かな人々ばかりであった。

 研修ビジネスの登壇経験も既に100社を越えて、様々な業界の特徴やそれを支えている社員の人々の個性がストックとして蓄積した。業界によっては寡占三社すべてと関係性を頂戴し、手に取るようにそれぞれの会社のキャラが掴めている事例もある。

 このナレッジとエクスペリエンスが何の役に立つのか、いまのところ具体的イメージはない。残り10年ないし15年ほどのビジネス人生。どう活かすかを考えて実行に移さねばならない。