マサ 佐藤

2018 28 Aug

頭の中を分けて思考することが出来ない業界?

★こう見えて私もマニアな服好き

いつも数字の話を中心にMD等のことをこのブログに記載していますが、こう見えてもかなりの服好き。しかもマニアな部類に入るファッション好きです。(しかしながら、センスがあるわけではない。)

以前、サラリーマン時代に物づくり側に関わっていたこともあり、アメリカ軍や以外の多数の軍物古着等を所有しているほか、革靴も取得価格で棚卸をすれば、いくらになるんだ?というほど所有しています。

(昔はデッドストックのスニーカーも多く所有していた(笑))

 

ファッション業界で働く人は、企業・組織やメディアも含め、このような方々が多くいるのは間違いのないことでしょうし、ファッション系のメディアで取り上げられる話題は、とくにそのようなファッション嗜好を持った人々に向けられていることが多いように感じます。

とくに藤原ヒロシさん系のネタが好きなのは、私がこの業界に足を踏み入れた23年程前と全く変わらない状況です。(個人的には藤原ヒロシさんは好きですが(笑))

★自分たちのファッション嗜好とファッションビジネスを混同してミスリードしていないか?

しかしながら、このような状況で育った??私含めたファッション・アパレル業界の連中はときに、自分たちのそのようなファッション嗜好が、あたかも主流のように物を語りがちになってしまいます。

 

例えば、サラリーマンにとってのスーツはファッションではなく、コーディデートを考える必要のない制服に等しい存在にも関わらず、”イギリス紳士やイタリアん野郎を見習いファッション文化を高めろ!”だとか?

”ビジネスシューズの定番はオールデンやエドワードグリーンに代表される靴が定番であり、シチュエーションによってそれを使いわけろ!”とか?

このようなことです。上記のようなことは、私のような服好きにとっては響く文言ではありますが、多くのサラリーマンにとってこのようなことは、押しつけがましいし、余計なお世話ではないでしょうか?

 

私は新幹線でよく出張をしますが、そのときに同乗しているサラリーマンの足元は、少しおしゃれに興味がある人も、トゥがブッチャーの凶器シューズ?のような尖ったものを履いているか?スクエアで角ばったトゥの靴を履いている殆どな上。大半が黒い靴を履いています。ある意味、靴の定番色は茶などという常識は、マスの人には通用していないのです。

にも関わらず、ZOZOのオーダースーツなどで、大騒ぎしているこの業界の体質は一体何なのだろう?と強く疑問に感じます。

 

このようなことを踏まえた上で、顧客ターゲットを明確にし、販促活動を行っている組織は全く問題はないのですが、ときにUNIQLO等マスに向けた商品ばかりが売れ、そのことを批判。または自分たちの常識を知らないマーケットを教育してやろう!という上から目線は、ファッション・アパレル業界をミスリードするばかりか、この業界が衰退へ向かう大きな要因のようにも思えます。

 

★ファッション業界の常識はマスマーケットの非常識?

私を含めた、”服好き”のマーケットなどおそらく1割前後の存在でしかないしょう。(寧ろもっと少ないかもしれない...。)であるにもかかわらず、一部の少数派の嗜好が、あたかも主流派として正論?振りかざすような風潮はいかがなものなのでしょうか?

 

ファッション・アパレル業界に携わる多くの人。とくにメディアなどは、このことを混同して語る。発信することをやめ、自分たちの好きな、または思うファッション嗜好と、実際のファッション・アパレルビジネスをもっと切り離して考えるべきではないでしょうか?

でなければ、この業界はますます多くの顧客を失うことになりかねません。

ファッション業界の常識は、見方を変えれば多くの一般の方にとっては非常識でしかないのですから...。

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