マサ 佐藤
おにぎりのようにQRできれば良いのだろうけれども...。
8月24日(金)あの南充浩さんと大阪でトークイベントを開催することになりました。
これを機に是非足をお運びくださいm(__)m詳細は下記クリックをしてください。
★コンビニの在庫は何かがあるとすぐになくなる?
6月に、大阪で大きい地震がありました。被害に遭われた方には心からお見舞い申し上げます。
(そんなに時間が経っていないのに、忘れてしまった方も多いかもしれませんが...。)
ここで話は変わり、以前私も東日本大震災のときに東京にいましたが、そのような災害等があるとコンビニエンスストアの在庫はすぐになくなります。私も、地震発生から30分経ってコンビニに行った時には、店頭から殆どの商品が消えていたことを今でもよく覚えています。
このことを違う視点から考察してみると、コンビニの店頭在庫は数日分??しかないと推測されます。とくにおにぎりや弁当等は1日でも複数回のデリバリーがあると考えられるので、1日分にも満たない平均在庫と考えられます。また、その他商品も短いスパンで商品がフォローされていると考えられますから、コンビニは数日分?程度の在庫でも、顧客視点から見れば品切れを起こさないように見えるということができます。そのことをアパレル小売業風に言えば、QR(クイックレスポンス)体制が小売業の中で一番整っているということでしょうか?
★QR体制を確立できれば在庫回転は劇的に改善されるが...。
前述したようにQR体制を確立できれば、平均在庫は減り劇的に在庫回転率が改善されます。であるからこそ、この業界では”QR体制を確立することが大事だぁ~!!”等と叫ばれます。
しかしながら、以前より小売業側からの都合でしか考えない、アパレル小売業界のQR体制について私は以前よりも懐疑的な目で見ていました。すると、戦略コンサルタントの河合拓さんのブログにQRについてのブログが参考になったの以下掲載させていただくと。
”間違いだらけのMD改革 ~QRはすでに崩壊している”
https://ameblo.jp/takukawai/entry-12382803738.html
河合さんはブログの中で、この業界のQR体系は現実的に崩壊しているということと、期中対応の殆どがやっつけ仕事だと論じています。現実にこのブログを読んで、頭を抱える_| ̄|○アパレル小売業の関係者の方も多くいらっしゃるのでは??と推測されます。
また、この業界でよく見る光景ですが、「ある程度引き付けてでないと、売れる商品が発注できない!」とほざくMD・バイヤーが多くいます。そもそもそんな輩が発注権限という重要な権限があるMDの職に就くべきではないですが、河合さんのブログを読んで襟を正してもらいたいものです。
★52週MDもQRも現状は成り立たない?
私は河合さんのように頭も良くないですし、うまく論じることはできませんが、私なりの実務者としての目線でQRについて以下語ってみますと。
私はよくこのブログでMDに関する手段のことは鵜呑みにするな!自分たちにあった手段を構築すべし!みたいなことを良く述べています。その中でよく52週MDなるものを鵜呑みにするな!とも述べています。
実はこの52週MD。QRとも密接な繋がりがあります。
そもそも私は52週MDの定義がなんなのか??あまり興味もありませんが、通常の感覚で行くと、52週MDなるものを実行すると、自ずと期(1年)での投入商品アイテム数・SKU数が増加する筈です。組織によっては必要以上に商品アイテム数・SKU数を増やし、ただただ現場が疲弊するだけ!なんてことも私は実際目の当たりにしてきました。
52週MDで自然と商品アイテム数・SKU数が増加すると、論理上商品の販売期間が短くなり、商品の初回発注数が減ります。ということは?売れ筋商品のなくなる期間が早くなります。(当然売れるものはある一定の期間売りたいから。)そのことで売り逃しをしない体制を作らないために、自然とQR体制が必要になってくるということです。
これは生産側(メーカーや工場)の都合を一切考えているということではなく、小売り側の都合のみで考えられたケースが殆どです。ましてや52週MDとQR体制で商品を自社化を謳っているとしたら、更に無理が生じることになります。生産側からの視点で見れば、1アイテム辺りの数量は少ないが、アイテム総数は多いなんて仕事は基本メンドクサク、よほどの工賃を提示してくれない限りはやってられない筈です。にも関わらず、この業界の殆どの組織は少しでも原価率を下げようと躍起になって交渉します。
と?なると。当然生産側は利益が出るような商品クオリティ・完成度で納品する。(現状のMD・バイヤーの実力じゃそのことは見抜けない)これは当然の話です。そして、当然そのことはお客様に見破られ、結果大幅セールで売る。そのこととで売上・粗利高が上がらない悪循環に陥る。こんな結果になります。
★都合のよい文言を信じる前に、深く考えること。リスクを負うことも考えろ!
この業界は、如何にも現状が良くなりそうな文言・手段に頼りたがる・すがりたがる。傾向にあります。
しかしながら、自分たちがリスク負わなくても済むような都合に良い手段はこの時代存在しません。だからこそ、今一度自分たちの組織の長所・短所を鑑みて、お客様を増やす。喜ばれるために何ができるのか?深く考え、時にはリスクを負ってでも勝負する。そのようなことが必要なのではないでしょうか?
ファッションMD講義。マネジメント講義「正羽村塾」企業・個人問わず、受講受けつけております。ご興味のある方は下記リンクをクリックしてください。
私の記事はfacebookでもご覧いただけます。気軽にフォロー・友人申請してください。
https://www.facebook.com/masafumi.sato.777
この度はブログをご覧頂きありがとうございます。次回もどうぞよろしくお願い致します。