マサ 佐藤

2018 22 Feb

本当に予測すべきものは?

★この業界は予測好き?

2018年も始まって1か月以上が経過しましたが、この1年は一体どのような1年になるのでしょう?私は先の予測をする能力があまりないので、正直言ってわかりません。

 

予測と言えば、年末にかけて「2018年大予測」とか言う記事が至るところに溢れていましたが、その予測は当たるのでしょうか?(予測の検証をしている場をあまりみかけませんが(笑))

当然、この業界の予測の記事も多く書かれていますし、今年の「景気予測」なんかは皆さんが気にしていることしょう。また、特にアパレル小売業の皆さんは2018年。いや2019年まで見据えた「トレンド予測」が一番気になるところでしょうか??

 

と言ったように、この業界での「予測」という行為はありとあらゆるところで行われている筈であり、また予測好きな業界と言えるかもしれません。

★この業界ですぐにでも実行すべき予測とは??

しかしながら、「景気予測」や「トレンド予測」は日常的に気にしているかもしれませんが、そのこと以外の予測??というよりも先のことを見据えた事前予測・シミュレーションを苦手??いやはや考えていないのがこの業界の現状なのかもしれません。

 

例えば、現在実店舗では「人員不足」ということが多く叫ばれています。当然、他の業界にも同じようなことが起こっていますが、そもそも何故皆アパレル販売員になりたがたらないのかということを私の独断と偏見で以下記してみると

 

・仕事がきつい(拘束時間が長い上に立ちっぱなし。売上ノルマが嫌等。)

・本来の自分のしたい仕事ではない(本当は本部勤務が希望。希望職種へのコースが見えにくい。)

・人見知り(人と接するのが苦手)

 

他にもあるでしょうが等があります。この中で例えば仕事きついということに焦点を絞っていえば、販売の仕事の大変さに、在庫管理の仕事があります。

この業界の店頭の現状は、「販売員のための働きやすい環境」を考えた配置。バックヤード設計が、殆ど考えられていないのが現状です。売場の見た目だけを重視し、実際に現場で何が起こるのか?を全く考えてない店舗設計は、仕事のきつさを倍増させます。

 

このようなことは、事前に店舗の商品展開数量の適量に対して、どのくらいの商品数がバックヤードにきれいにおさまればいいのか?また販売期間・アイテム数等のMD設計等から事前の必要数量から予測できれば、販売員の働きにくさの多くは解消されます。また、どの場所で顧客に接客するのか??レジ回りの高さ・必要な数量も働く人のため事前に予測し、手を打たねばなりません。

 

またこのようなことはEC店舗にも言えます。撮影スケジュール(モデルのスケジュール等も)とMDスケジュールの一気通貫な摺合せ。投入アイテム数・時期による人員配置。等事前のシミュレーションでの不測の事態の予測。それに対応するためのルールと施策。このようなことを予測し組織間で共有できていないと?各部署間の責任のなすりつけ合いが始まるでしょう。

 

★見えない予測よりも、実務者の負担を軽減する事前予測とシミュレーションを

この業界の予測と言えば、これからの売れそうな商品。そのことです。このことも大事ではありますが、中々その精度を高めるのも難しいのも事実です。

 

しかしながら、例えば店舗の設計や販売員や実務者が働く上で困る事前予測。物流で起こりうる不測の事態の予測は等は、過去のデータ。実務者等からのヒアリングで精度の高い予測は可能な筈です。

 

これからの時代は、そういった現場で実際には働く実務者にこそ喜ばれるような環境作りが必要な時代になってきました。だからこそ、目先の売上ばかりを考えた予測に走るのではなく、現場で働く人が働きやすい環境を作るための予測。事前シミュレーションを具体的に行うことこそ、必要な予測なのではないでしょうか?

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