マサ 佐藤
井の中の蛙大海を知らず。されど...。
★昔の自分は井の中の蛙だった。
今回のブログは趣向を変え、自分自身のことについて述べようと思う。
”井の中の蛙大海を知らず”
という言葉がある。事実、昔の自分がまさしくそのような男だった。
20代前半で倉庫のバイトからこの業界に足を踏み入れた自分は約7年?の販売期間を経て、当時のメンズを立ち上げる際のメンバーになった。そして、その後MDになるわけだが、当時いた組織が元々もっていた仕組み。周りのメンバーの努力と運とで、なんとか多くのお客様に支持されるショップとなった。
しかし、当時の自分は売れるようになった理由の多くが自分の実力と勘違いし天狗になった挙句。そして、自分の腕を確かめたいという気分にも駆られ、無謀にもフリーランスで自立しようと考えた。しかしながら、”井の中の蛙大海を知らず”状態であった私は当然のことながら挫折した。要は組織あってこその自分で、自分ひとりの力など微々たる力もないということを痛感したということだ。
★一番苦しかった時期に良い師匠?に出会った。
そこから自分の暗黒時代??が始まるわけだが、当時仕事で使ってもらっていた組織で、MDの数値面を教えてくれた師匠と出会った。
天狗になっていた自分はその鼻をへし折られ、改めて自分自身の知識のなさや実力のなさを痛感し、必死に師匠についていったわけだが、当然のことながら出来が悪く、怒られてばかり。今でも当時の記憶があまりない。(よく遅くまで勉強?作業?をし、その後飲んでいたが...。)
それから1年半が経ち、師匠と離れることになり、更に当時(組織に馴染めず)体調も悪かったことも退職した。
しかし、それからすぐに当時師匠が移った組織に呼ばれ、仕事のお手伝いをすることになったが、その頃から急に師匠に教わったことが体に染み付き、商品または顧客動向等と急に結びつくようになった。
(まさしくドラゴンボールの修行の後いつの間にか強くなっている状態だった??(笑))
結果的に短い期間ではあったが有意義な時間となり、その後独立をし今の仕事に繋がっている。
★井の中の蛙大海を知らず。されど空の深さをしる。
実は自分が師匠に興味をもってもらったきっかけは、前述のショップMD時代に自分が中心となって作った商品を師匠が着てくれていたことがきっかけだ。それからよく話すようになり、
「お前はいい商売勘をしている。けれどファッションビジネス。とくに数字がザル勘定や。だから俺の元で勉強せえ!」
と言われ、師匠の元で勉強。仕事を学んだ。
今でこそ、偉そうにこのブログや他の連載で数字に関することを多く書いているが、実は師匠に褒めてもらったのは、顧客に近い場所(店頭や普段の生活)にいて、(顧客の側で)常に物事を深く考える習慣が身についている!ということだった。
独立してからは、商品に関わる仕事など全くこないが(笑)実は今の仕事を行う上で一番役に立っているのは、最初の会社で販売時代に見つけた知識や経験。そして商売勘の方の勘覚だ。
とくに顧客の側で考え、常に疑いをもち深く物事を考え、手段を常に変化させる姿勢ということが身に付いたように思う。数字の知識ははっきり言うとそのことを証明。または解り易く皆さんに説明するツールでしかないということだ。
現在この業界にも、以前の自分のように悩んだり、つらい思いをしていたり、挫折しそうになっている人。そして”井の中の蛙大海を知らず”という言葉を実感している人が多くいるように思う。
しかしながら、この言葉には、
”井の中の蛙大海を知らず。されど空の深さ(青さ)をしる”
という続きがある。この言葉。今回のブログが、現在この業界で苦しんでいる。悩んでいる皆さんが飛躍するきっかけになったら幸いに思う。
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