マサ 佐藤

2018 22 May

店舗内装に関しての独り言...。

★昔。元ドリフターズの荒井注は...。

昔「なんだ!バカヤロー!」でおなじみの元ドリフターズの荒井注が、バブル時代??カラオケ屋をオープンさせようとした際、店舗内装まですべて完了していたにもかかわらず、肝心要のカラオケ機在が店の入口が狭すぎて入らなかった!という事件?を皆さん覚えているでしょうか??(若い世代は間違いなくわからないでしょうが...。(笑))

 

なぜ、このようなことを今回のブログで述べているのか?と言いますと、この業界の店舗内装に関しても荒井注までとはいかないまでも、これと似たようなことが実は多く起こっているのでは??という風に感じるからです。

 

★店舗内装の見た目・空間は自由。コンセプトを表現するもの??

この業界の、店舗内装・空間に関しては私は自由で良いと感じてます。ある意味、ブランド・ショップのコンセプトを表現する場として、自由な発想で考えてよいものです。

最近私は趣味である古着収集のため、時間を見つけては足繫く古着屋さんに通っていますが、内装はそれぞれに違い、また資金の問題もあり手作りで作っている店も多くあります。中には、既存の服屋のような発想に捉われず、斬新すぎる内装も見かけたりしますが、それはそれでマニアな私にとっては、寧ろお金をめちゃくちゃにかけたラグジュアリーブランド??より魅力的なものであったりします。

 

また、店舗内装はECでは表現できない、ブランド・ショップの生き様??気概??を感じるものであり、そのことを見ることが私は何よりも好きです。

★複数店舗を構えるとなると、見た目だけ重視ではダメ??

しかしながら、上記のような古着屋さんや個店のセレクトショップならばいざしらず、複数店舗を構えるとなると見た目だけの内装では立ち行かなくなるのが世の常です。とくに、5店舗以上構えるともなると、見た目以外に色々なことを先に想定しておかなければなりません。

 

例えば、私がいつもこのブログで書いているMDのことに関して言うと、什器の数。また商品の置き方によってMDの数値。特に投入商品数。品揃えに大きく影響します。その際、想定される商品の在庫数。ストック数などを考慮に入れず、バックヤードを設計しても店から商品が溢れ出て、せっかくの見た目重視の内装も台無しになります。

更に新店オープンするたびに、全く広さ・什器数・イメージの違うショップをオープンしていては、MDが混乱するのみならず、ブランド・ショップが伝えたいであろうことなどをお客様が認識することはないでしょう。

 

また、バックヤードの設計が関わってくつということは、販売員の仕事にも大きく影響します。だからこそ、販売員の働きやすい環境を何よりも重視しなければならない。ということになります。

 

★顧客に喜ばれるには、販売員が働きやすい空間を作ることが重要

販売員に働きやすい環境を提供するには、当然バックヤードの使いやすさだけを考えただけではいけません。

当然、販売員が顧客と円滑なコミュニケーションをとることができるように、その空間を考えなければならないということです。

 

単価が高く、それほどの客数が想定されない店であれば、顧客とのコミュニケーションをとり方。これにかかる接客時間等を考慮し、ヒッティングルームや広々とした通路幅?レジ回り。そしてそれに伴うバックヤードのことなどを事前想定すべきです。また、ただ売る以外のサービス空間や内容を考えるということも必要かもしれません。

 

逆に単価が低く客数が多い店であれば、レジ前の行列の想定やそれに伴うレジの自動化。また店内在庫の有無がすぐにわかるような仕組みとバックヤードの配置。収納数。などを考え、ブランド・ショップのコンセプトによって相対的に変わる、顧客とのコミュニケーションに販売員が気持ちよく対応できる。ということを考慮し事前に想定すべきだということです。

 

★「店頭起点」「お客様ファースト」と言うわりには...。

この業界には、「店頭起点」「お客様ファースト」という割には、現場で仕事に従事する販売員の声を聞かずに、見た目だけ重視で店舗内装を考えている店がごまんとあります。

本当に「店頭起点」「お客様ファースト」と考えているのであれば、現場で仕事に従事する販売員の声を大事にすべきではだいでしょうか?でないと、冒頭述べたような荒井注と同じような類のミスをこの業界はし続けることになるでしょう。

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