マサ 佐藤
言語の摺合せは大事
★かつて経験した話
今回のブログはライト?な感じで綴っていきたいと思います。
売上が下がったり、芳しくないときに会議や週MTの場で必ず、SVやとくに店頭からこんな声が上がります。
”「在庫が足りないから。売れない!。」
と言う声です。その声が上がると本部の商品系のメンバーは、こう返します。
”「金額的にも、数量的にも全く問題ない。!」
と。そしてこのような不毛なやりとりが繰り返されます。結果的に何も解決策を見出さず、ただいたずらに時間だけが過ぎてしまいます。また、現場の側に良いところを見せようと、このことを鵜呑みにし、仕入を増やすと在庫過多にあっという間に陥ります。
(上っ面だけで体裁の良いMDによく見られがちな傾向。)
★このことを通訳すると?
上記のことを具体的に通訳すると?実はこういう風になります。
現場の声→”「売れている商品の在庫が足りない。」
本部の声→”「店頭・組織全体の、理論上の在庫金額・数量は十分に足りている。」
ということです。要は上記のように、言葉を端折って伝えるため、言葉がもつ本来の意味がキチンと理解されず、ときには間違った方向に組織自体がミスリードされる。ということになります。
そもそも、このようなことにならないように、普段から本部と店頭側のコミュニケーションを深めるべきですが、この業界の多くの組織は、本部と現場(店頭)のコミュニケーションに問題を抱え、ときには分断しているような組織が多くあります。これでは、顧客にそのブランド・ショップが支持されるべくもありません。
★組織全体として使う言葉の意味を実務者にまで理解してもらわないと意味がない。
私も経験したことですが、店頭から本部へ異動になったりすると、本部の人たちの使う言葉が、
”「(ちょっとこの人)何言っているか、わかんない~...。」”
ということがよくあります。
ある意味、そのことによって、本部の人が実務者や現場(店頭)の人への優位性を保ちたい!というのが目的なのかもしれませんが、
(このような傾向はコンサルタントや政治家にも多くみられる。猿が行うマウンティングのようなものか?)
結果的に組織間の齟齬を生じさせ、組織全体としての目的・目標が不明確となるならば、このようなことは即刻修正すべきです。
この業界の現状は厳しいと言われますが、変なあてにもならない施策や「隣の芝生は青く見える」的な施策を実行するのであれば、まずは組織として使う言葉の統一や、具体的に物事を話す習慣。等を実務者や現場目線で実行することがまずは先なのではないでしょうか?
自分たちの長所を顧みない、できもしないことに手をだすことが、組織を成長させることではないのです。
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この度はブログをご覧頂きありがとうございます。次回もどうぞよろしくお願い致します。