マサ 佐藤
実務者が理解できない資料はただのゴミ
このブログでも何度か述べましたが、私は数字・計算が苦手です。またExcelも大の苦手で本格的に学び始めたのが、38歳になったときからでした。(現在45歳)このアパレル・ファッション業界にも私と同様数字が苦手な人が多いのではないでしょうか??
そもそも数字が得意ならば、別の業界に行ってますし、私もそうしたことでしょう。
★資料作成は一体何のため??
しかしながら、ファッション・アパレルビジネスともなると、必ず数字が付きまといます。組織の優劣・好不調は必ず数字で示されます。どこが売れている?良くない??等数字が苦手な人でも、優劣や好不調の判断は必ず数字で行っている筈です。ということは最低限のビジネス数字の基礎の学習は必要になります。
そんな数字が苦手な人が多い??この業界でも、ごくまれにやたらと数字・計算に自信を持っている人を見かけます。そのような人の傾向として、やたらExcel等で複雑な表を作ります。それはあたかも自分自身の力を誇示するように。そして、そのような事が得意な人に数値面から、組織の欠陥を指摘されるとぐうの音も出ない。なんて光景を用組みかけました。そして、その複雑な資料はある意味、役所の役人の資料ように読み手を萎えさせ、ある意味読むことの放棄を促してかのようです。
しかし、公務員ならばいざ知らず、読み手である実務者を萎えさせることを目的??とした資料を作成し、一体の何の意味があるのでしょう。実務者である現場・商品に携わる仕事の人が理解できないような数字が複雑な資料は、はっきり言って「ただのゴミでしかありません。」
★資料は先の実務で未来を変える指標でなければならない
会社組織には、PLやBS等の財務諸表とは別に、管理会計という概念があります。管理会計は組織内の各事業部の成績。優劣の判断基準に使うものです。この管理会計に使う帳票は当然のことながら、各会社によって、その種類は様々です。月曜日の週次MTで読み切れないほどの資料が準備されているケースもあるでしょう。
しかし、そのような多すぎる。複雑すぎる資料を作成することが、組織をよくすることに繋がるでしょうか??
管理帳票の資料のポイントは、
・組織内の(とくに当事者)人が共通理解できるもの。
・その帳票を使い、過去をたらたら述べるのではなく、過去の良い点・悪い点を見出し、先の見通しを表現すること。そして、よりよい未来になるための実践に繋がるもの。
でなければなりません。となると、当然管理会計は組織全体が理解できるものでなければならず、当然シンプルであるべきです。複雑になるとしたら、それはその組織の商売がライフスタイル等のメンドクサイ??商売をしている他なりません。
管理会計に使用する帳票は、組織の内の目標共有・実践に使うための資料でなければなりません。
であるとするならば、自分の力を誇示するかのような資料のための資料を作成するのではなく、実務者へのビジネス基礎・MD基礎等の教育とその帳票を未来をより良いものにするツールと位置づけ,その活用・運営が必要なのです。場合によっては実務者への教育・議論の場が必要なのではないでしょうか。
ファッションMD講義。マネジメント講義「正羽村塾」企業・個人問わず、受講受けつけております。ご興味のある方は下記リンクをクリックしてください。
私の記事はfacebookでもご覧いただけます。気軽にフォロー・友人申請してください。
https://www.facebook.com/masafumi.sato.777
この度はブログをご覧頂きありがとうございます。次回もどうぞよろしくお願い致します。