マサ 佐藤
棚卸ロスを削減することは大きいこと2
★棚卸ロスを削減することは組織にとって大きい??
以前。以下のようなブログを書きました。
”棚卸ロスを削減することは大きいこと”
「棚卸ロスを削減することは、組織にとって販管費を削減することよりもすぐに取り組めることです。そして、少し%が変わるだけで組織にとって多くの利益を生み出す可能性があります...。」
前回のブログでは、ECに関しての棚卸ロスを考察していますので、今回は実店舗で考えられる棚卸ロスを減らすには、どのようなことを意識すれば良いのか??を以下考察していきます。
★実店舗で考えられる棚卸ロスとは??
では実店舗で考えられる棚卸ロスを以下ザックリと箇条書きで書いてみると?
・B品(不良品)→検品で引っかからず店舗スタッフが発見
・盗まれる??(+_+)→盗難で商品がなくなる。
・店舗の商品管理が杜撰
・返品関連
以外にもある筈ですが、ざっくり考えるとこのような感じでしょうか??
★ロスが出る大きな要因は2つ??
上記のようなロスが出る要因は大きく考えて2つあると推測されます。その2つとは??
① 人為的な問題
② 組織そのものそのもの問題
この2つです。
①を例に見ますと。例えば、ロス率の高い店舗Aとロス率の低い店舗Bがあるとする。
店舗Aはバックヤードが狭い。店舗Bはバックヤードにゆとりがある。店舗Aの店長はロス率の高さをバックヤードが狭いということを主張した。そこで人事部は店舗Aの店長を店舗Bに異動させ、店舗Bの店長を店舗Aに異動させた。
結果は?店舗Aがロス率が大幅に下がり、店舗Bはバックヤードが広いにも関わらずロス率が大幅に上がった(*_*)こんなことが起こります。これは店長の力量によるものです。おそらくロス率が高い店長は、商品=お金という意識が薄く、また日々の売上が気になり、接客集中する時間を多くするため、商品管理・整理の時間を少なくしている?ということが推測されます。店舗のロス率はある意味。店長評価に繋がるとも言えますね。
★組織の問題でロス率が上がる要因は??
組織の問題でロス率上がる要因は、上記でも触れているように店舗スタッフの働きやすい環境をまるで考えない。売場作りが大きいということにつきます。
そもそも、店舗に出し切れないほどの商品数・SKU数がある杜撰なMD設計。また、そのときの気分などの都度都度の考えの店舗内装。狭すぎるバックヤード。これでは、販売スタッフの疲弊もままならないばかりか、商品管理以前の問題です。また、忙しい土日の新規商品投入なども商品管理を杜撰にさせる要因です。このようなことを解決するには??
①標準モデル店舗設定(店舗スタッフ働きやすい環境を考えた設定)
②達成可能なMD予算設計
この2つを実践しなければなりません。とくに①がないことには、基準となる投入item数SKU数の設計もままならず、店頭からすぐに商品が溢れかえるという状態になります。
また、商品検品にしてもプロである目線の検品と、素人である目線の顧客では基準が違ったりもしますので、その辺の注意も怠ってはいけません。
★働きやすい環境を考えることが一番
最後に。棚卸ロスを削減するためだけでなく、組織そのものを良くするには?実務者にとっての「働きやすい環境」「やりがいのある仕事」を考えることは、いつもデスクワークをしている本社・本部の人にとって不可欠なことです。これは実店舗だけではECや物流倉庫でも同じことが言えます。
だからこそ、今回のブログをきっかけにこの業界の組織が実務者のことを顧客と同じように考える。よいきっかけになれば幸いです。
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この度はブログをご覧頂きありがとうございます。次回もどうぞよろしくお願い致します。