千金楽 健司

2018 23 May

一番の脅威は異業種!?“テクノロジー”が業界を変える

加速度的に進化する“テクノロジー”。ファッション業界にも大きな影響を与え続けています。スマホが普及し、だれもがインターネットに簡単に繋がっている今、ECはメジャーな存在となりました。それだけではなく、エアクローゼットやラクサスのような“シェアリング”も一気に拡大。B to C ではない商取引も当たり前のものになってきました。店舗に目をむければ、スマートミラーや電子タグ、接客用アプリ等によって販売員の業務自体を大きく変えはじめているのが実情です。これはファッション業界に限ったことではありませんが、“テクノロジー”の進化によって、これまでの産業が大きく再定義されているといっても過言ではありません。

そんな中、こんなニュースを目にしました。

▼ Giddy Up, a New Japanese 3-D Printed Label, Takes the Ugly Sneaker Into the Future(VOGUE)

ミキオサカベ×DMM.comのブランド「Giddy Up」がデビュー、3Dプリントのシューズなど展開(FASHION NETWORK)

FASHION NETWORKの記事によると、同ブランドは「デザインをクラウド化して様々なデザイナーが関わることのできる新しいブランド」になるとのこと。「DMM.makeの3Dプリンター技術を使ったシューズや小物を開発し、実用化が難しいとも言われるファッションテックのアイテムを発表していく」そうです。2019年春夏のパリコレクション期間中にファーストコレクションが発表されるそうなので、どんなアイテムが登場するのか興味津々です。

それにしても…ミンネエッツイなどと同じで、異業種からの参入が一番怖いですね。DMM に限らず、テクノロジーをうまく活用し、消費者のニーズに合ったサービスをしっかりと作り出せば、「産業の“再定義”=新たな市場の創出とパイの確保」が一気にできてしまう時代なので。そういった意味でも「これまで通り」は通用しない、厳しい時代になっているなと痛感する毎日です。