千金楽 健司

2020 19 Mar

ピンチをチャンスに!

2019年秋のNY視察のときに開設したSlackの専用チャンネルに、NY在住のRINAさんが現在のNYの様子を詳しく投稿してくれています(詳しくはRINAさんのBlogもチェックしてみてください)。

・ほぼすべての店舗が一時閉店(ノードストロムも2週間閉店)
・コストコでは日用品の棚が空っぽに!(普段通りに販売しているお店もあるそうです)

それほど大きな混乱は起こっていないようですが、日本同様、非常事態であることは変わりません。そんな中でRINAさんがSlackに投稿したメッセージを皆さんにも紹介します。

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今日、3/17も続々と一時的閉店のニュースが増えています。
残念なニュースではあるものの、協力しあって一時閉店を行うことで、ウィルスの拡散を抑えようというある意味ポジティブな動きともとれます。

店舗は閉店していてもビジネスは止まっている訳ではなく、SNS関連は今まで以上に活発な動きを見せ、日増しにクリエイティブに進化しています。

(中略)

成長を続けるヘルシーなファーストフード「Sweetgreen」の創設者の一人が言っていた言葉で印象に残るものがあります。

Never waste the crisis 
Every crisis becomes opportunity

つまり

危機と感じる時こそ無駄にしてはならない
それぞれの危機はチャンスとなる

今の不安定な世の中の状況でも、大きなチャンスへと繋ぐ糸口がきっとあるはずですよね!

(中略)

例え今の時点で売り上げにならないにしても、活発に顧客とのエンゲージメントを続けているブランドやリテールにおいては、後に大きな差を生むだろうなと感じています。
コミュニティーを持っているブランドはリードし、まだコミュニティーを持っていないブランドでも、今こそ固いコミュニティーを作るチャンスだと感じます。

個人的にも、これまで好きだったブランドには更に深い愛情を感じますし、少し落ち着いたら買ってみたいと思うブランドにも今回の一件で沢山出会っています。

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本当にその通りだと思います。
今回の騒動を変化のきっかけにして、ピンチをチャンスにすることができるかどうか、我々は問われているのではないでしょうか。

RINAさんも書いているように、こんな時だからこそ「自分たちの顧客=ファンと活発にコミュニケーション取れているかどうか(SNS等)」「顧客が「買いたい!」と思ってくれたときに買える体制が整えられているかどうか(EC等)」は最低限クリアすべきポイントです。それにプラスして「自分たちの従業員・同僚に対して、しっかりとしたサポート体制がとれるかどうか」ということはもちろん、「自分たちの企業・ビジネスが社会に対して(今回の騒動に対して)どんなサポートができるかどうか」まで考え、対応することが求められる時代になっているのです。

休校をうけて、ローソンや吉野家、モスバーガー等が商品を無償提供、あるいは割引で提供したり、ベネッセ、Z会、学研等が教材を無料配布しています。
外出自粛をうけて、小学館や集英社は漫画を、Amazonプライム、Huluは動画を(それぞれ一部ではありますが)無料で提供しています。
リモートワークのシステムを提供する会社が無料でサービスを使えるようにしたり、LINEが学校向けに公式アカウントを無償提供するという動きもあります。
ファッション業界でも本業の強みをいかしてマスクを製造し販売する等、今回の騒動をサポートする企業がどんどん出てきています。

▼ 驚くほど快適な「洗える超伸縮フィットマスク」を急遽発売開始。本業は、老舗日本製パンツメーカー。

▼ アパレルブランド「オールユアーズ」、50回洗っても効果が持続する抗菌・消臭マスク「キテテコマスク」を販売開始

厳しい書き方になってしまいますが、自分たちの顧客のために何かをするのは当たり前…最低限の対応という時代が「いま」なのだと思います。社会や地域に貢献をしている企業なのかどうかという部分を顧客はもちろん、消費者たちはじっと見ている…注目しているのです。売上に直結しない(かもしれない)部分にどれだけ注力することができるのか。それがピンチのときに試されるのではないでしょうか。

ピンチをチャンスにするために、できることはまだまだたくさんあるはずです。
今こそ「Think Outside the Box(普段とは違った視点で考えてみる)」の精神で一緒にこのピンチをチャンスに変えていきましょう!