千金楽 健司
右に進むか、左に進むか
ほとんどの社員がリモートワーク中なので、いつもとは違う緊張感の中、新年度初日をむかえました。
オリンピック延期が決まった途端というわけではないのでしょうが、新型コロナウイルスに感染した人の数が一気に増加しています。海外からの帰国者、院内感染の影響等で、東京を中心とする首都圏だけではなく、全国各地で増え続けているという印象です。安部首相は「今この時点で緊急事態宣言を出す状況にはないと考えている」と発言していましたが、ロックダウンの可能性は依然として大きいままの危機的状況だと思っています。当社ではロックダウンに備え、着々と準備を進めています。何事も「備えあれば憂いなし」です。しっかりと準備する時間があるのに「たぶん大丈夫だろう」と楽天的にかまえ、何も準備しないでいるのは経営者としてただの怠慢でしかありません。いまのこの状況を「大惨事(第三次)世界大戦」だと揶揄している人がいました。不謹慎かもしれませんが、まさにその通りだとおもいます。いま我々が直面しているのは「戦時中」に匹敵するぐらいの非常事態なのです。
いま我々は非常事態のど真ん中であると同時に、物凄く重要な岐路に立たされているのではないでしょうか。どちらの道を選択するかで、その先の未来が大きく変わってしまう大きな岐路に。
例えば
・店舗にお客様が来ない!どうしよう!!
→右:自社ECやSNSを積極的に利用し、店舗ではない場所で顧客接点をより強めていこう!
→左:自粛ムードがおさまるまでおとなしく待とう…(自粛ムードが終わればお客様も戻ってくる「はず」)
・(ロックダウンして)会社に行けない!どうしよう!!
→右:手探りでもリモートワークをしてみよう!ルールを見直し、ZOOM、Slack等、新しいツールに挑戦してみよう!
→左:リモートワークなんて「前例がないから」できない。出社しない人は休み扱い!
これらはちょっと極端な例かもしれません。
伝えたいのは、いま、我々は「重要な岐路=パラダイムシフト」の瞬間にいるんだということです。右に行く人はパラダイムシフトを受け入れて生き残る人、左に行く人は旧来路線のまま何も変われずに落ちて行く人です。コロナをめぐる騒動がいつ終息するか、それは誰にもわかりません。でも、これだけは確実に言えます。コロナ騒動「後」の世界は、今の世界とは違う世界になってるということです。
コロナ後の世界、真剣に考えられていますか?
最後に、イギリスから届いた現地のレポートからみなさんにぜひ紹介したい事例をいくつか紹介します。
・SNSで顧客とダイレクトにやり取り
例1)閉店している店内で即席ファッションショーを行い、それをストーリーで配信
例2)インスタライブでライブショッピング
※インスタのストーリーで商品説明をしているブランドが多い模様
・エイソス(ASOS) はSpotify 上で在宅ワーク用のプレイリストを提供
・教育関係者、医療関係者を応援するキャンペーンを実施
例1)現場で頑張る教師にギフトを用意(エイソス、ブーフー)
例2)NHS(ナショナルヘルスサービス)で働く人への割引、寄付を実施(ハロッズ、ブーフー、ジョンルイス)
・ロンドンファッションウィークをはじめとする展示会やイベントでデジタル化、バーチャル化が加速
NYの事例等詳細はこちらにまとめてあるので、ぜひこちらも合わせてチェックしてみてください。
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