千金楽 健司
2020年は歴史的ターニングポイントとなる年
10年後の私たちは「コロナがきっかけでいろいろ変わったよね」と振り返ることでしょう。
30年後の子供たちは「新型コロナウイルス感染症によって、人々の生活、経済の仕組みは大きく変化しました」という歴史を教科書で学ぶことになるでしょう。
いま、私たちが直面しているのは、稲作文化によって社会・組織が生まれた「縄文から弥生」、武士社会と鎖国が終わりを告げた「江戸から明治」に匹敵する程の歴史的ターニングポイントです。
新型コロナウイルスによって、様々な変化が生まれています。
・働き方(リモートワーク、時差出勤など)
・買い物の仕方(EC、デリバリーサービスなど)
・学習方法(ウェビナー、オンライン学習など)
・生活スタイル(どこに住むか、家に求める条件など)
・売れ筋商品の変化(出勤しないため部屋着が売れる、家で仕事をするためのツールが売れるなど)
・家族のカタチ(コロナ離婚など)
ぱっと思いつくものだけを書いてみましたが、これ以外にもたくさんの「これまでにはない」変化が世界のあちこちで起こっています。
注意しなければならないのは、こうした変化は一時的なものではないということです。
「縄文から弥生」「江戸から明治」で起こった変化と同様にいま起こっている変化は「不可逆的」な変化なのです。
当社も最初はコロナウイルス感染症を避けるため(=コロナウイルスがきっかけで)リモートワークを導入しましたが、今後は(コロナウイルスの状況に関係なく)リモートワークを一つの勤務形態として積極的に展開していくことを決めました。コロナウイルスをきっかけに起こった変化が、これからの当たり前になる可能性は非常に大きいと思っています。なぜなら、人々の価値観・考え方自体が大きく変わってしまったから。
これは「すべてフィクション」ですが、的外れではないと思っています。
▼ 2028年、リモートワークが消えた日
https://ascii.jp/elem/000/004/008/4008452/
> 大手企業も例外でもなく、変化に対応できない企業は市場からの退場を余儀なくされた。
> また在宅勤務を前提とした新しいワークスタイルについていけない会社員も、容赦なく会社から駆逐された。
> 結局、オンラインが常態化し、人々が巣ごもりする中で経済活動を行なっていくという流れを見越した企業や人だけが生き残ることができたわけだ。
バブルの崩壊、9.11、リーマンショック、3.11…歴史的な出来事には何度も直面してきましたが、今回はそれらをはるかにしのぐ、桁違いの危機だと痛感しています。Afterコロナがいつになるかわかりませんが、そのとき世界はこれまでとは全く違う世界…まるで地球ではない、他の星に来たような大変化…になることでしょう。
「変化に対応できない企業は市場からの退場を余儀なくされた」そんな未来はすぐ目の前に迫っています。経営者も従業員も変化を受け入れ、それにしっかりと対応することが不可欠なのです。