児玉 千恵子

2019 09 Sep

おしゃれな姿はすれ違う人々にも幸せオーラを放ってくれる・・・ KHギャラリー芦屋 / ウィリアム・モリスと英国の壁紙展

 半月ほど前、雑誌「美ST」に載っているような、チャーミングな女性を 新幹線内で見かけた。
 ショートカットに真っ赤なルージュ、黒い麻タイプのドレスの肩まわりを、白いサマーカーディガンで覆っていた。
 指先には、赤いマニキュアと、白に赤いトリミングが施された爪が交互に塗られていた。
 トートバッグはシルバーの皮革、足元もシルバーのスニーカー。イヤリングとネックレスは「いぶし銀」、手元にはスマホの姿はなく、 手には文庫本が・・・!
 こんなにもおしゃれなレディを久しぶりに見た。頭からつま先まで、完璧なコーディネイトで包んでいるのに、リラックス感が漂っていた 着装術はお見事だった。
 「ご自分の肌色が、ブルーベースの夏肌だと心得ておられる。もしかすると、スタイリストかカラーアナリストなのかも・・・」
 おしゃれな姿は、すれ違う人々にも幸せオーラを放ってくれる。
 夏バテを引きずっていた私(癒やし系の緑色で装いを決めてはいたが・・・)は、膝上の資料に目を通すことすら忘れて見とれてしまった。
 姫路で乗り換えて、向かった先はJR芦屋駅。・・・駅に隣接した改装中のSC(モンテメール)内に、大丸芦屋店の売場が3フロアーあった。
 SCのリニューアルオープン(2020年春の予定)後に、そちらの百貨店が目ざすのは、地域に根ざした商品(銘菓&スィーツ、化粧品、ファッション小物、選び抜かれたブランド服など他)に焦点を当てて運営していくと、スタッフ(社員)が教えてくださった。
 芦屋駅の構内や改札口あたりを行き交う女性たち(年代を問わず)のファッション(色・柄・素・スタイル)がおしゃれで、独創的でひときわ輝いていた。
 各地で美意識と感性が高いおしゃれの達人を見かけるが、その昔は・・・芦屋の奥さま・お嬢さまといえば、多くの女性たちの憧れの的だった。
 芦屋のイメージは、山と海が望める、緑豊かな高級住宅都市といった風情・・・と多くの人に想われている。日本のビバリーヒルズの別称も!
 駅近くのティーサロンでひと息ついた後に、駅方向へ戻ると黒いハイヤーがスーッと止まった・・・(本文冒頭より)・・・

「ストアーズレポート」2019年9月 児玉千恵子書き下ろし連載第170回「商いの実学・遊学・雑学」は、 「秋を彩るマイ・おしゃれとモチベーションを高めるアート」!
ウィリアム・モリスと英国の壁紙展~ふくやま美術館
 今号は、「閃きの伝言板」の他、
 創造性が昇華するアート~コシノヒロコ氏のKHギャラリー芦屋
 秋になると、ブリティッシュが恋しくなるのはなぜ? ウィリアム・モリスと英国の壁紙展 etc. をお届する。
 「秋を彩る歓談力テスト」(児玉千恵子オリジナル)もお試しを・・・

〔PHOTO:DOMINANT LIMITED〕
Copyright(C) CHIEKO KODAMA DOMINANT LIMITED All Right Reserved.