繊維ニュース 編集部ブログ

2018 15 Jun

三保の松原

 【東京本社】5月の連休に三保の松原へ行った。ここを目的としていたわけではないが、富士山関連の世界文化遺産に三保の松原が含まれていたことを知っていたので、通りすがりに寄ってみたのである。

 行って驚いたのは、なんとも奇妙な絶景が広がっていたことだ。松原を抜け最初に現れたのは、青空の下、やけに広い砂浜の向こうで波打つ海。その先には伊豆半島が見える。他の海辺の景色と何が違うのか分からないが、妙に不思議な感覚にとらわれる。それから左手を見ると、あった。松原と砂浜、海で構成された景色の先に富士山がそびえている。こちらはこちらで、構図といい雄大さといい、現実感が乏しい光景だった。

 三保の松原は平安時代から日本人に親しまれてきた景勝地である。テレビで観たことはあったが、その場に身を置くと全く印象が異なる。自分で体感することの重要性を改めて知った。(英)