船橋 芳信

2018 28 Apr

第8回アトリエコンサート!MILANO!

第8回、アトリエコンサート、4月28日

今回は、フランスの夕べ、と題して、アルトサックスを主に、
ピアノ、ソプラノ、メッゾソプラノ、でのコンサートを企画した。
 告知してから、開催の5日前まで、誰の書き込みも無い。
お客さんが、来ない、いない状況では、どうしようもない。
 急遽、実行委員との協議を重ねた。
1)このコンサートの動機って何!
お客さんが少ないと、演奏家への報酬が減ってしまう。
観客動員の為のプログラム、演目を吟味する必要があるのだろうか?
若い音楽家への演奏の場の提供と言う目的から、観客動員を考えると
動機の焦点にブレが生じ始める。
 演奏家が、報酬を要求し始めると、アトリエコンサートは、成り立たない。
観客の助成金が報酬になるのだから、観客にそれを押し付けては、成り立って行かない。
2)アトリエコンサートは実験場の場、
これは演奏者への実行委員からの要求である。
単に演奏するのではなく、演奏と言う場の集中した空間を音楽によって
生み出して欲しい。演奏者が音楽とのコミュニケーションを真摯に、集中力を持って演奏するのであれば、
観客は其の音楽空間の中で、感覚的官能の世界を感じ、感動を呼び起こす。狭い空間故に、アトリエコンサートの価値は、存在する。
3)食へのアプローチ、
コンサート後の歓談には、テーマに合わせて食事を用意します。
今回はタコサラダ、マグロの刺身、南蛮漬け、里芋こんにゃくの煮物、
人参、ジャガイモ、茄子の水煮、豚の三枚肉とピーマンの合わせ炒め、
蓮根、蒲鉾の炒め物、鶏飯風雑炊。
 ワインは、プロセッコにトレンティーノの白ワイン、
4)観客動員
観客を動員する為の方法を考えると、アトリエコンサートの動機を再認識しなければならない。良い音楽会を作りたい。
良い音楽って何だろうか?楽器、声楽、出し物にもよって音楽の立ち位置は、変化する。現代音楽とバロック音楽とでは,雲泥の差がある。
観客動員を考えると、どうしても観客の立場で音楽を見てしまう。すると、音楽会が観客迎合主義的なプログラムと化してしまう。
これは、一見、観客に寄り添った考えに思われるが、実際には観客を小馬鹿にした、演奏者側からの馴れ合いに陥ってしまう。
一番やってはいけない事であろう。
5)アトリエコンサートが持続する為に、多くの賛同者を勝ち取る為に、
音楽へのアプローチを、日々精進しよう!
 
今回、約45名の動員数で、心配していたのが嘘のような結果となった。
敷居の低い質の高い音楽を目指す、アトリエコンサート、
    観客の皆様に感謝、拍手!