北村 禎宏

2018 30 Jul

本物の経営者

 ネット通販のベンチャー企業とお付き合いを初めて五年になる。いまだ五下の数億規模に過ぎなかった当時、30歳そこそこの創業社長から50億100億の将来構想を聞かされて度肝を抜かれた。その彼が、梅田での催事を契機に有店舗の拡大に邁進中だ。

 その後、大阪に二店舗、福岡に二店舗、関東にも一店舗を配し、いよいよ今秋には都内二店舗と、なんと沖縄にも!これが急成長期の前兆にあたるステージなのだろうなと感じつつ、そのような場を我が身のこととして感じたSPAの急成長期を思い出す。

 彼の本物たる所以は三つある。第一に、一を伝えれば十のことを理解してくれる。第二に、硬軟取り混ぜてあらゆる助言を受け入れる度量がある。第三に、人の機微をよく見ていて、それを敏感に感じ取っている。よきマネージャー、ひいては本物の経営者にとって必要な条件は処々あろうが、その三つは必須のMUST要件であろう。
さすがに沖縄は???と言いたくもあったが、そこは流れがあるので私も乗っかることにした。

 ここにも心強い次世代がいるとともに、少しでも力になりたいと意を新たにさせられている。