上野 君子
老眼鏡市場はまだまだ未開拓
シニアグラス、つまり老眼鏡にお世話になるようになって、かれこれ7、8年位経つが、いつのまにか手持ちの数がこんなに増えてしまった。
少しずつレンズの度数も上がっているのだが、結局、外出時に一番活躍するのは最初に買ったもの(メイン画像の右下)。知人の紹介で青山の老舗眼鏡セレクトショップで購入したもので、この中で価格も一番高い。華奢で繊細な雰囲気のデザイン(福井製フレームのフランスブランド)で、服装も選ばない。
左の2つのポップでカジュアルなのはネットで買った既製品(ベッツィ・ジョンソン)だが、家や外でのPC仕事や読み書きに重宝している。赤のフレームというのも私には合っているし、意外に何でも合わせやすい。
右側の下から2番目のシルバーのメタルフレームは、最初は遠近両用レンズを入れたのだが、細目のフレームに同レンズは合わないことが分かって、その後に、ちょっと強めの度数(眼科で測ってもらって推奨される度数はきつすぎる傾向があり)のレンズを入れた。通常はちょっときついのであまり使わないのだが、飛行機の中など、暗い所で読書の時にぴったり。
その上のゴールドの大きめフレームは、純金製の母の形見で、レンズを遠近両用に入れ替えて使っている。ただこのフレームはどうも自分の顔にはしっくり来ず、セミナー時や取材時など近いものと遠くを交互に見なくてはならない時に限って使っている。
一番上にある赤のフレームは、最近、友人から誕生日プレゼントにいただいたもの。蔓の部分が長めにできていて、眼鏡をかけない時も首にひっかけられるようになっている。
と、手持ちの老眼鏡の紹介をしてしまったが、老眼鏡というのは一つでオールマイティにはいかず、結局、いくつかの物を使い分けるしかない。さらに私が言いたいのは、老眼鏡市場はかなりの潜在需要があるのに、まだまだ選択肢が少ないのではないかということ。
眼鏡のフレームはもちろんのこと、その周辺市場はまだまだ未開拓だ。
これは老眼鏡を使うようになったからの実感だが、老眼鏡というのはかけたり外したりというのが頻繁に繰り返される。いったん外して、どこに置いたか忘れししまうというのは日常茶飯事。最近ますます眼鏡を探す時間が増えた。
そこで、重要なのは、眼鏡をひっかけるチェーンやペンダント。これがなかなかまたいいものがない。最近、革ひも専門の眼鏡アクササリーブランドを見つけて購入したのが、中央にあるペンダント(7000円強と少し高めだったが、このタイプの使い勝手を確かめてみたかったのだ)。輪っかの部分に眼鏡をかけておけるようになっている。この買い物が正解だったかどうか、まだ答えは出ていない。
こんなに手持ちの老眼鏡を持っているのに、持って出かけるのを忘れて外出先で困ることも少なくない。そこで100円ショップにかけこんで買ったのがこちらの2つ。けっこう洒落ている。機能的にも大きな問題は今のところない。こんなのが100円で買える日本というのはすごい。1つはスポーツクラブの鍵を入れたポーチに入れている(運動する時には老眼鏡は使わないが、スポーツクラブの掲示物を読むのに必須)。
ああ、眼鏡はきりがない。