宮田 理江

2021 05 Dec

ユニクロ「LifeWear」2022年春夏コレクション・展示会リポート ジョイフルでポジティブな「着るよろこび」を提案

「UNIQLO(ユニクロ)」の2022年春夏展示会が開催されました。新シーズンの「LifeWear」は「The Joys of Clothing」をメッセージに選んで、ようやく取り戻せつつある「着るよろこび」をポジティブに提案しています。

 

■THE JOYS OF SKYLINE 都市生活の新基準
都会生活の装いでは、ウィメンズは伝統的なトレンチコートをミニマルにアレンジ。オンとオフの両方で着られるリラックスシルエットのライトアウターに仕上げました。ウォッシャブルショートカーディガンはトレンドのクロップド丈。ハイライズボトムとのバランスも上々です。

 

■THE JOYS OF LANDSCAPE 大自然とともに
屋外でのアクティビティーを意識したウエアとしては、ジーンズを軸に据えました。ウィメンズでは脚が長く映るハイライズをプッシュ。ストレートやフレアもそろえています。メンズではワイドフィットジーンズが登場します。

インディゴ独自の風合いや加工のこだわりを、カジュアルアイテムで表現した新シリーズ「ユニフォームブルー」が始動。オーバーシルエットのスタンドカラーシャツやスウェットシャツ、ワークジャケットとワークパンツとのセットアップなど、インディゴの魅力を生かしたスタイリングを提案しています。

 

■THE JOYS OF IMAGINATION 機能美に魅せられて
機能美を備えたアイテムも一段と充実しています。ウィメンズでは「感動ジャケット&パンツ」が登場。メンズで人気の高い「感動」シリーズのウィメンズ版です。単品・セットアップのどちらでも快適な着心地が楽しめます。

■THE JOYS OF SUN AND SEASIDE いつかの海辺へ
海辺で着たくなるような開放感を誘うウエアもラインアップ。主役はリネンアイテム。プレミアムリネンシャツはメンズにスタンドカラーが登場。ウィメンズでは新色が加わり、羽織り物として着やすいレギュラーシルエットになりました。柔らかな風合いのリネンブレンドのジャケットと同素材のバミューダパンツもお目見えし、セットアップの着こなしが可能に。

 

■吉岡徳仁氏デザインによる「エアリズム 3Dマスク」
「エアリズムマスク」もバージョンアップを果たします。性能と立体美を両立させた3Dシームレス設計の「エアリズム3Dマスク」に進化。著名デザイナーの吉岡徳仁氏がマスクのデザインを手がけました。見た目のスタイリッシュ感に加え、美カッティングで顔まわりが引き締まって見えそう。

 

■UT
Tシャツブランドの「UT」では、ミッキーマウスとその仲間たちがTシャツやスウェットシャツをクールに彩る「Monochrome Mickey Mouse Art by Joshua Vides」が人気を集めそう。キース・ヘリングやアンディ・ウォーホル、ジャン=ミシェル・バスキアのシリーズが継続。多くの歴史的な写真を世に送り出してきた写真家集団、マグナム・フォトとのコラボレーションは13年ぶりに復活します。

 

■Uniqlo U
細部にまでこだわり抜いた革新的な素材使いとコンテンポラリーなシルエット。機能美と洗練美がさらに融合され、すっきりとしたシルエットが印象的。さらっと羽織ったり、レイヤードルックに生かしたりと使いやすいライトアウターのバリエーションも豊富で、春夏の様々なスタイリングに重宝しそう。軽やかな着こなしに導いてくれます。

 

■HANA TAJIMA FOR UNIQLO
グローバルな視点で文化の多様性を内包するコンテンポラリーなコレクション。あらゆる女性を美しく魅せる快適で優美な服を披露。今シーズンは、ワンピースに特化。半袖やバルーンスリーブ、スリップドレスなどロングから膝丈まで様々なシルエットで提案されています。ロマンチックな花柄や鮮やかなブルー、ポジティブなイエローまでいろいろ。暑い夏を快適におしゃれに過ごせるワンピースは女性の頼もしい味方になってくれそうです。

 

■INES DE LA FRESSANGE
フレンチシックなエフォートレススタイルを提案し続け、時代を超えて愛される、エッセンシャルな装いは今シーズンも健在。あでやかなレッドにピュアなホワイト、ノーブルなネイビーというフランステイストのトリコロールカラーでの演出が印象的です。なつかしげな小花柄や手描き風のドット柄が不規則にちりばめられてヴィンテージ感が漂います。

 

■UNIQLO and JW ANDERSON
英国の伝統的な装いに注ぎ込まれた革新的なデザインに加え、フィット感、素材、機能性を追求しました。マリンがテーマになっていて、ヨットモチーフやボーダー、ポロシャツなどをジョナサン流にアレンジ。手持ちのワードローブに迎え入れると、着こなしの幅が広がるようなクロップド丈ブルゾンやロングジレなどのがお目見え。長短レイヤードにも活躍するアイテムです。

 

ユニクロ 2022年春夏はファッションの楽しさを再発見させてくれそうな雰囲気に仕上がりました。アクティブで開放的な装いに向く春夏シーズンにふさわしく、明るい色や軽やかな素材が心地良さ気。手持ち服をアップデートできるユニフォームブルーをはじめ、クロップド丈、ショートパンツなど新たなシリーズが続々。様々なシーンで「JOY」を感じ取れそうな提案です。

 

UNIQLO