栗田 亮

2018 28 May

「戦略」ってなんですか?

ブランド戦略とか販売戦略というように、ファッションビジネスでも「戦略」ということばはよく使われます。

「もっと戦略的に考えないと」とか「うちの会社は戦略がないよ」などと言うような会話を耳にしたことがあるのではないでしょうか。

しかし、「戦略」という言葉は、よく使われる割に、意味がわかりにくい言葉だと思いませんか?

「戦略」の意味を誰かに聞かれたときに、しっかりと説明することができるでしょうか?

そこで、今日は「戦略」について考えてみましょう。


まず広辞苑で「戦略」の定義について調べてみます。

戦略(Strategy)

戦術より広範囲な作戦計画。
各種の戦闘を統合し、戦争を全局的に運用する方法。
転じて、政治・社会運動などで、主要な敵とそれに対応すべき味方との配置を定めることを言う
→戦術

「戦略」とは、戦争をするための作戦計画であることです。

「戦術」より広範囲というのですから、「戦術」についても調べてみます。

戦術(tactics)

戦闘実行上の方策。一個の戦闘における戦闘力の使用法。
一般に戦略に従属。
転じて、ある目的を達成するための方法。

「戦略」と「戦術」の関係を整理すると、

1.戦略=英語のストラテジー(strategy)
2.戦術=英語のタクティクス(tactics)
3.戦略>戦術
4.敵と味方の配置を定める

という関係になります。

 

戦争をするには、

まず敵を特定することが必要であり、それが「戦略」の第一歩だ

というのが、広辞苑の定義から読み取れる考え方だと思います。


経営コンサルタントである大前研一氏も、著書「企業参謀」(初版1985年)の中で、

戦略という言葉は、戦争における勝利に至る計画を指しているであろうから、第一に相手がいなくてはならない。

としています。

企業戦略においても、当然その大前提は競争相手が存在し、その競争相手に対して相対的に有利になるような、かつ、その有利になり方が最も効率的であるような方法を模索するのが戦略である。

つまり、「戦略」とは戦争における勝利に至る計画であり、競争相手との相対的力関係を味方に有利なように変化させる計画だという訳です。

敵と味方を区別し、敵を強く意識し、敵よりほんの一枚上を行く戦略をタイミングよく実施することが勝利のカギである。

大前氏の考える「戦略」の第一歩は、敵(ライバル、コンペティター、競合企業)を特定することであり、敵の存在こそ「戦略」の大前提でなのです。

もちろん大前氏は経営コンサルタントですから、国家同士の戦争を、企業同士の競争になぞらえて「戦略」という表現をしています。

では、そもそもこの「戦略」論は、誰が考え出したのでしょうか?

 

クラウゼヴィッツって誰ですか?