久保 雅裕
GUのファミリー・リンクコーデがアップデート
先日「GU baby(ジーユー ベビー)」の内覧会を訪ねた。9月13日から取り扱い店舗を全国286店に大幅拡大して展開するという。
この分野では、西松屋チェーンが大きなシェアを占め、圧倒的な価格競争力で伸長してきた。
対してジーユーの場合は、ヤングトレンドを取り入れたアイテムを次々と発表し、若年層の大衆消費をカバーする役割を担っている。
最近では「MIHARAYASUHIRO(ミハラヤスヒロ)」や「UNDER COVER(アンダーカバー)」とのコラボでトレンドに敏感な客層にもアプローチし、話題を提供してきた。筆者もミハラヤスヒロ・コラボのTシャツ&ポロシャツドッキングアイテムを2着購入してしまった!(^^;)
閑話休題。
今回ベビー強化の背景には、取りも直さず、ジーユーを経てきた客層のファミリー化と彼らに対する「ファッション性と実用性を兼ね備え、安心の品質を低価格で届ける」というミッションが込められている。さらにこの層は、二次流通をうまく活用している世代でもあり、保護者によるお下がりの交換や「メルカリ」などを通じてのユニクロのリユースが最も活発な世代でもある。
そんな節約世代に新規購買を促す施策の一つとして、ファミリー・リンクコーデのテーマは、格好の購買動機となる。筆者は、祖父・孫リンクコーデを欲しているが…(^_-)-☆
所謂ペアルックではなく、素材や配色を同じくしたアイテムをメンズ、ウィメンズ、キッズ、ベビーで展開し、「なんか似ているな~。あれっ一緒、少し違う?」的な、やり過ぎない、行き過ぎない、ほど良い一体感を醸し出すアプローチだ。
特に絶賛に値するのが下の3点。
ベビー ベストレイヤードワンピース(L)+E 1690円(以下すべて税込)
ガール ベストレイヤードプルオーバー(L) 1690円
ウィメンズ ベストコンビチュニック(L) 1990円
嫌味のない配色で、レイヤードスタイルを1着で完成させるこのアイテム。さらにバリエーションが増えていくことを期待したい。
またオーバーオールとTシャツ、トップスとパンツというように、セパレートに見えるが、実はカバーオールという「セパオール」も人気商品らしく、スナップでババっと全開できる手軽さと数ヵ所ポイントとなる左右のスナップボタンの色を変えて、留め間違いを防げるなど痒い所に手が届く仕様も嬉しい。
進化するジーユーのファミリー提案、今後も要チェックだ。