久保 雅裕
NFCの活用で新たな地平を広げる革小物「Onemiler Detrans」
IT企業のキープアライブは2021年12月1日、丸ノ内線・新宿御苑駅にほど近いビルの中に、革小物ブランド「 Onemiler Detrans(ワンマイラー&デトランズ)」のアンテナショップ「 Onemiler Detrans STORYTERIA(ワンマイラー&デトランズ・ストーリーテリア)」をオープンした。
NFC(Near Field Communication/近距離無線通信)チップを埋め込んだ革小物ブランドで、IT技術とファッション雑貨を融合させ、新たな需要創造を目指す。
そもそもNFCとは、「端末をかざすだけで通信ができる技術」のことで、私たちの生活に大きなメリットを与えてくれる技術だ。例えば NFC 技術が活用されている交通系ICカードの「スイカ」や「パスモ」は、改札にカードをかざすだけで機器が認証し、チャージしたお金が自動的に引き落としされる仕組み。つまり非接触型情報交換技術のことなのだが、このような仕組みをワンマイラー&デトランズの商品に組み込み、今後、開発を進めて、複合的な広がりを創っていくそうだ。
現状は、スマホを商品のチップが埋め込まれている部分にかざすだけで、QRコードを読み込むことができ、商品説明ページに飛ばしたり、ギフトカードに組み込めば、誕生日メッセージが表示されるなどの仕掛けが整っている。
今後さらにサービス内容が発展していくことで、例えばバッグのチップ埋め込み部分が「お財布携帯」のようにキャッシュレス決済ができるようになるなど、夢は広がる。
コレクションのラインナップは、「Best 1mile. ワンマイルの自由を楽しむ」をテーマに、シーンに合わせた最適な組み合わせを提案する革小物で、全てのアイテムのボディーにはイタリア・トスカーナ産の最高級牛革を、ハンドル部分やネックストラップには姫路産のエンボス加工を施した牛革を使用している。最高のマテリアル、機能美でありながらも、リラックス感も楽しめるデザインが特徴だ。
アイテムは、トートバッグ、ショルダーバッグ、財布、パスケース、キーホルダーなど。アイテムによるがブラック、キャメル、ベージュ、グレーなどのカラー展開がある。
オンラインサイトでは、時計やアクセサリー、アパレルなどのセレクト商品も揃えている。
ファッションテックの進化において障害となるのが、ファッション業界内のITリテラシーの弱さやDXに対する過度の恐怖感。それを繋げる人材の存在がキーとなりそうだ。
ダブルハンドルトート 96800円(以下すべて税込)
ハンドル付きクロスボディショルダー 38500円
コンパクトウォレット 25300円
スマホポケット 25300円(ストラップ別売り)