久保 雅裕
SERGE THORAVALから映画『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』とのコラボ・バングルが登場
限定コラボ・バングル
アッシュ・ペー・フランスが展開するアクセサリーブランド「SERGE THORAVAL(セルジュ・トラヴァル)」から映画『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』とコラボした限定バングルが発売された。限定品には作品に登場するヘンリー・デヴィット・ソローの「Mieux que l'argent, l'amour, la gloire, donnes-moi la verite」(お金より、愛より、名声より、私は真実が欲しい)という一文が刻印されている。価格は25000円(税別)で、一部店舗とオンラインショップで購入でき、さらに映画の鑑賞券もプレゼントされる。また映画のオフショットパネル展が、セルジュ・トラヴァル表参道とテアトル・アッシュ・ペー・フランス銀座(ギンザ・シックス)で開かれている。
© 2018 THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.
さて本作は、米国の若手人気男優ドノヴァンと彼の大ファンで英国に住む子役を目指す11歳の少年、ルパートとの秘密の文通の話だ。と、ここまでだと心の温まる話のようだが、まるで違うのだ。ドノヴァンは人気俳優を演じてはいたが、果たして素の自分をさらけ出してこられたか。それを吐露していたのがルパートへの手紙だったのだろう。だが、ある事をきっかけにその手紙の内容がマスコミに知られてしまい、ドノヴァンの私生活が明らかになるとともに、精神的にも追い詰められていく。そして公には文通と手紙の存在を否定することでルパートとの友情も壊れていく。29歳で逝くこととなったドノヴァン。その死は果たして自殺なのか、事故死なのか、はたまた事件なのか。
ストーリーは、10年後に俳優となった青年、ルパートがドノヴァンとの100通にも及ぶ手紙をもとに出版する本『若き俳優への手紙』について、記者の取材を受けながら、回想していく展開だ。
伏線にあるのは、母と息子の葛藤。ドノヴァンの母親役はスーザン・サランドン、ルパートのそれはナタリー・ポートマンが見事に演じている。
ドノヴァンからの最後の手紙には、希望、絶望、そのどちらが潜んでいるのか。
そして誰でも、人に言えない真の姿を密かに抱えて生きているのかもしれない。
3月13日より新宿ピカデリーほか、全国ロードショー。