北川美智子

2018 27 May

COS 2018年秋冬展

 H&Mのお姉さん版としてロンドンやパリ、日本でも人気のCOS 2018年秋冬物の展示会が代官山蔦屋内・Tサイトガーデンで開催されました。

 ナチュラルでシンプルを基本に一味異なるカラーと素材の絞り込み、トレンドを意識したデザインポイントの取り入れ方など、カジュアルとモードの間に立ってなじみ深いシルエットへと落とし込まれています。
 使われている素材はフェルテッドウール(縮絨のかかった厚手のウール)、フェイクスェード、マイクロファイバー、ナイロンオックス、コットン、厚手ニット、レザーのような厚手ポリエステル、キルティング素材、柔らかく伸縮性のあるポリエステル/ウール、ふわふわのニットなどなど。
 特に硫黄をコーティングしたシルク/ナイロンの透明素材を使ったシャツやベストは、ごく普通の重ね着効果と未来志向の入り混じったベーシックアイテムになっています。
 アイボリーホワイト、グレーイッシュな白や極薄のブルー、スティールグレー、茶、黒、ダークグレーの中にアクセントとしてケミカルな黄緑や薄いライラックが登場します。
 これらの色と素材は現実と空想をハイブリッドさせたようなイメージにつながり、非常にベーシックでクラシックなアイテムを斬新なものへと自然な形で導いているようです。
 紳士、子供にも同じイメージで世界観を共有していることに驚かされました。

 

写真:婦人

 

 

写真:子供