北川美智子

2020 15 Jun

初夏の店頭 5

 初夏とは思えない強い陽射しと高温で マスクが煩わしい6月の第1週です。
 緊急事態宣言が解除されたものの、社会的距離や消毒、検温、又フェイスシールドやビニールのカーテンなど気軽な買い物気分にはなかなかなれません。
 これが世界的傾向であり、新しい消費行動として定着してしまうのでしょうか?
 でも季節の巡りは必ずやってくることを思うとファッションが少し先を見せてくれたり豊かな気分を与えてくれることの大切さを感じます。
 市況が伸び悩み、ネットビジネスへと移行していくことは否めませんが実店舗のウィンドウにはまだまだ大きなファッションの力が感じられます。
 今夏はラグジュアリーブランドをはじめデザイナーズのウィンドウではベーシックなスーツやセットアップ、ワンピースなどのアイテムを中心にこだわった素材やディテールが施されているものが多くみられます。
 麻がらみ、レース、光る素材、中から大のモチーフ、ファンシーな幾何、花のアレンジ、ストライプ、アニマル、大きな風景画や宗教画風のタッチのもの、また見慣れた植物や動物を元にグラフィカルな処理を施したモチーフなどが新鮮です。
 スタイリングはナチュラルでプレーンなものと、カットやディテールにこだわったり、大きな切り替えのあるものの二極化が目立ちます。
 With Corona のなか夏本番に向けて店頭がどのように変化するか興味のあるところですが、今のところ慎重な動きのようです。そんな全体のイメージをご覧ください。

※初投稿時、文章が間違っておりました。お詫びして訂正いたします。