北川美智子

2020 22 Aug

秋の気配 5 ドレスの力

 ファッションを感じさせる手取り早いアイテムはドレスといっても過言ではありません。
 2月からの半年間は例年にない社会環境の変化ですが、疲弊するファッション市場はインターネットによるビジネスの伸びは期待されるものの、なかなかヒット商品が生まれにくいシーズンとなりました。
 そんな中でリモートワークやテレワークという在宅での仕事が増え、着やすく見場の良いものが求められ、かつてのワンマイルウエアといわれたジャージ―ドレスや簡単服が浮上しました。
 このためハイブランドでもシンプルなワンピースにプラスデザイン効果の高いフリルやフラウンスを加えたり、しなやかなドレープが出るトロミのある素材、プリーツ加工を施したものなど、日常性がありかつモードも感じさせるワンピースが登場しています。
 一方で70年代、80年代のウエストをマークしたもの、スカーフ柄、モンドリアン調、オーソドックスな膝丈又はくるぶし丈などのプレタ感覚のドレス、エスニックや大きめの幾何柄プリント、陶器の柄、植物、鳥、花、風景とプリントによる表現は秋のドレスにぴったりというところでしょうか。
 春や夏から続くレース使い、プリーツ、刺繍、新しいところでは革に刺繍やプリーツなども見られます。
 きちんとしたドレスから少しゆったり感や裾幅の広いワンピースまで、秋の始まりのファッションシーンには欠かせないドレスたちです。