北川美智子

2018 29 Dec

新春を待つウィンドウ

 華やぎを感じさせモードの存在感を示してくれたかのようなクリスマスムードも終わり、ちらほら門松も見える年末の一瞬の静寂にも似たウィンドウは“新春の装い”が登場します。

 来年の春一番は淡いパステルや白に近い乳白色、シャンペンゴールド、ピンクが少し混じったかのようなベージュ、その中にパープルやブルーのアクセントカラーが入り、色使いの新しさを見せています。
 一方で秋冬からの継続ともいえる黒が、光沢や凸凹による陰影など表情豊かに見られるのも印象的です。
 パステルや白に近い色の素材はウール系やフリースなどの起毛が多くふわっとしていて軽さが感じられます。
 新春にふさわしい品格のあるエレガンスがブラウスやニット、ボトムスにも表れています。
 色と素材感とデザインが程よく溶け合って新しいエレガントカジュアルと呼びたくなるような気やすいアイテムから、美しい大人のエレガンスまで揃って新年を迎えそうです。

 新しい年がファッションにとって楽しく美しく皆様に愛される一年となりますように!