北川美智子

2021 04 May

Premiere Vision 2022S/S 3 シーズンの方向性・全体感

 今シーズンは完全なデジタル方式によるショウの形がとられました。
 先にご報告したカラーもデジタルで画像として捕らえたものをまとめました。
 この方法は賛否両論でしたがアクセスの方法が複雑だったり言葉の問題など課題を残しました。
 しかし多様性やスピード感に対応するには今後も何らかのデジタル化は受け入れなければならなくなりそうです。
 久しぶりに感性を軸とした考え方やファッションに本来求められているものへの欲求が高まり、ビジュアルは爽やかで美しく、少し謎めいた問いかけが深耕するものつくりへの魅力を感じさせます。
 今回は言葉だけのまとめになりますがそこから広がる2022年春夏の様子を思い描いていいただけたら幸いです。

www.premierevision.com

 

シーズンの方向性・キーポイント
 今シーズンは貪欲なまでにクリエイティブなファッションへの欲求が高まる。
 それは
  ENTICING(魅力的)
  SHARTER(よりスマートに)
  CLEANER(よりクリーンに)
  RESOLUTELY POSITIVE(断固としてポジティブに)

・しきたりや厳格さから解放された美しさを誇る。
・標準化されたり思い付きを避けて正しいクリエーションの為のアイディアを引き出す。
・ヒエラルキーを覆し直線性よりもむしろ曲線性を提唱する。
・リアリティとテクノデジカルのパフォーマンスの橋渡しを完成させる。
・未来への根拠を見出すための科学的リサーチ。
・今までの普通を洗練させ素材を細部にわたりこだわり、完成させる。
・情熱のベクトルである素材を通してその理由と感性を調整する。
・静かなハーモニーとソフトなペールネスで人々の暮らしを快適なものにする。
・透明感が見飽きたものや古ぼけたものを超新鮮にしてくれる。
・流動性を強調して新たなる官能性や感性を生み出す。
・今横行しているやぼったい品質を切り捨て自然の側面を高める。
・期待されるようなシンプルで必要不可欠なものにするために、官能的な感触やグラマラスな表現を味方につける。
・サスティナブルとセンシュアビリティを最高のクリエーションになるようパフォーマンスする。
・奇異なるものもファンタジックなものも派手で魅力的なサスティナブルを表すために思いっきり誇張される。
・ウキウキしながら貪欲に2022S/Sのテーストを味わう。