北川美智子
2024年 新春から2025年 春夏を考える
新年の祝いの場を一瞬にして災害、事故の場面に変えてしまった2024年の幕開けから2か月が過ぎました。
阪神淡路大震災、熊本地震、3.11の東日本大震災、そして能登北陸大地震はいつか来るであろう東海、関東の大地震を想像させるものでもありますが、それにしても沢山の難題を抱えた新年の始まりでした。
新年の店頭は例年と比べると心持ち落ち着きが感じられ、ベーシックやクラシック、過去の大切なものを現代に違和感なくよみがえらせた感じがありました。
同時にAIやデジタルの手法を使った加工が施されたモチーフや表面感、組み合わせの意外性に新鮮味が感じられ、アナログや手作り志向との二極化に興味深いものがあります。
そんな中来春夏に向けての展示会が始まりました。
2025年 春夏向けのPV展は従来の方法に戻り、参加者、来場者ともに順調に戻りつつあるようです。
その目的、意義や効果はさまざまですが情報発信力は質、量共に高いものがあります。
確認の意味でカラーを簡単にまとめました。
国内の展示会と共にPV展の発信も交えて来年の素材の方向性、マーケットとの連動、日本の産地の動向などを探りたいと思います。
2025 S/S PremiereVision Color
色相の特徴を強調する四つのラインがニュートラルの分野を越えて尽きないトーンの追求を行う。
思い切ったピグメントの使用で濃さのある光りの輝きからニュアンスのある影の色へと新しい回転を始める。
自然のトーンは次々と変化していき、やや軽めのダークカラーのコントラストを修正し、新たな寒色、暖色のコンビネーションがトーンオントーンにより豊かな表現力を生み出す。
これらの修正はステレオタイプの色彩を覆し、色使いの迷いを取り払ってくれる。