近年、インポートランジェリーの市場はさびしいものがある。
低価格で快適な機能商品がしのぎをけずる国内インナーウエア業界において、割高感の強い輸入物はどうしても、ごく一部のマニアに限定された市場になってしまうのだ。

そんな中で、代表的なインポーターである栄進物産が、青山に路面店をオープンさせた。
「青山マリアネリ」は外苑前駅にほど近い外苑西通りに面した立地にあり、同社の主要ブランドである「オーバドゥ」のセクシーなウィンドゥディスプレイが目をひく。

もともとインテリア専門である同社の強みを活かし、店内は同社が扱う家具を効果的に配置し、ゆっくり落ち着ける空間を演出している。
伊勢丹新宿店の「マリアネリ」コーナーで経験を積んだというボディフィッターが、ランジェリー選びの手助けをしてくれるのが心強い。
年6サイクルで常に新しいコレクションが店頭に投入される「オーバドゥ」をはじめ、ラウンジウエアやアウターウエアまでがバランス良くそろい、ここのところ忘れていたおしゃれ心をとりもどしてくれるような体験ができるのではないだろうか。

世代交代や価値観の変化など、インポートランジェリービジネスの環境は厳しいものがあるが、こういう開かれたリアル店舗での出会いを大切にしていく必要性を痛感した。