武田 尚子

2019 28 Jun

スポーツ選手起用で快適性伝える

昨今のスポーツトレンドや来年の東京オリンピックを意識した取り組みとして、あるいは快適性や解放感を訴求するインナーウエアの成長を反映したものとして、スポーツ選手をイメージキャラクターに起用するインナーウエアブランドが目につくようになっている。

なでしこジャパンの元サッカー選手だった丸山桂里奈さんを起用したのが、トリンプ・インターナショナル・ジャパンのsloggy(スロギー)。昨日、ベルサール汐留で、ブランドアンバサダー就任の発表会が開かれた。

 

ベーシックなショーツのブランドとして1979年にドイツで誕生(日本での販売は1986年にスタート)した「sloggy(スロギー)」。特に近年は、切りっぱなしや接着技術を取り入れた「スローギーゼロフィール」2013年発売)の大ヒットによって飛躍的な成長を遂げ、今や快適性を追求したインナーウエアのトータルブランドとして、プレミアムレーベルやスポーツラインなど多彩な商品構成となっている。

 

今回は、主力商品「スローギーゼロフィール」の進化版である「スローギーゼロフィール・ソフトブラ」を主軸にしたプロモ―ションで、同ブラを実際に着用した丸山桂里奈さんが舞台に登場。「大胆無敵のきもちよさ」を合言葉にしたキャンペーンビジュアルやメイキング映像も発表された。

 

「人生と同じでまっすぐ歩くのが難しい」(初ランウェイの感想を聞かれて)、「滑らかな人々に囲まれ」(お気に入りであるメイキング映像の撮影体験を聞かれて)、「銅像になりたい」(これからの夢を聞かれて)など、飾らない人柄を思わせる名言(?)が次々に飛び出した。スピードワゴン・小沢一敬さんとの掛け合いでは、いつも周りの人たちにメッセージ付きの駄菓子を配るというエピソードも披露され、リアル感のあるイベントとなった。

 

「スローギーゼロフィール・ソフトブラ」は、フラットな「スローギーゼロフィール」とは異なり、一枚の生地の中に着圧(サポート力)を変えたパワーマッピング設計を特徴としていて、ノンワイヤーながらも、よりブラジャーのきちんと感やホールド感が味わえる構造となっている。

快適性を追求したインナーウエアの市場も、多様化、細分化が進み、明らかに次なる段階に来ていることを象徴した商品といえる。