武田 尚子

2018 11 May

ワコールとトリンプ18秋冬物展示会

昨日は、渋谷ヒカリエで開催されたワコール総合展示会の後、品川インターシティで久々に展示会を実施したトリンプ・インターナショナル・ジャパンの展示会へ。

 

ワコールは4月に新設した卸売事業本部として初めての展示会で、百貨店を主力とするワコールブランドとGMS向けウイングブランドの新製品が同じ会場で見られ、それぞれに重点商品が発表されていた。

ブラジャーは、ノンワイヤーや接着技術によるシームレスブラ系など、近年拡大している快適性対応商品の行方が気になるところだが、どのブランドも造形性を目的としたものと快適性を目的としたものの両カテゴリーがバランスよく構成されていたのが印象的。商品詳細についてはまた改めて紹介の機会をと考えている。

 

トリンプ・インターナショナル・ジャパンの展示会会場正面で来場者を迎えていたのは、「トライアクションバイトリンプ」(左)と「スローギー」から新しく発売される「スローギームーブ」(右)。いずれもスポーツをテーマにしたニューライン。「スローギー」は別事業化によってさらなる発展を図っている。

 

会場では久々にファッションショーも開催。点数を絞り込んでのベーシックな見せ方ながら、ブランドごとの狙いが明確に伝わってきた。

 

ローカルからグローバルへと、大きくマーケティング戦略の舵を切り替えたトリンプ。ジャパン社社長をはじめ社員も大幅に入れ替わり、これまでの日本市場に合わせたきめ細やかなところが異なる視線で刷新され、、ある意味では新たなスタートとなったわけだが、無駄なところがそぎ落とされ全体的には新鮮な印象を受けた。

 

グローバルといっても、ヨーロッパなど海外ではボリューム量販市場が主力のトリンプだけに、大味感は否めないが、日本市場に新たな風を吹かせてくれるような期待はできると思う。そういう中においても、従来からの国内デザイナーによる百貨店向け高付加価値ブランド「フロラーレ」の役割は大きい。