武田 尚子
2021
23
Sep
アンテルフィリエールがリアル展示会
年2回定期的にパリで開かれていたランジェリーおよび水着の展示会だが、長引くコロナ禍の影響によって、変化を余儀なくされている。
9月3日から3日間の予定で開催された今回の展示会も、当初伝えられていたものとはだいぶ異なり、製品の「リビエラ」(水着)と「エクスポーズド」(個性派ブランド)は「フーズネクスト」に吸収されたかたちとなり、素材展「アンテルフィリエール」が独立したかたちで展示会を開催した。
前回の今年1月は、オンライン中心の開催(アンテルフィリエール・コネクト)だったが、今回はポルトドヴェルサイユ見本市会場の5号館1階を会場に、リアル展示会の開催にこぎつけた。昨年1月以来なので、1年半ぶりだ。実際に会場に足を運んで、素材を見て触れることができるというリアル展示会に対する待望論は決して小さくなかったはずだ。
フランス国内からの来場者が主体と思われるが、初日はかなりの賑わいを見せたという。
フリーマーケットをイメージしたトレンドフォーラムのエリアには、素材メーカー45社が参加。
会場にブースを出展しているわけではないが、日本からはクロダレースや中越レース、またユタックスの名前も見られた。以下のようなパネル展示のほか、トレンドテーブルにも参加している。クロダレースはシックな色調、中越レースは明るい色調でまとめられていた。
素材全体の方向性としては、特に大きな変化はなく、エコサスティナブルとイノベーションが引き続き大きなテーマになっている。