武田 尚子
「CASUCA HADA」プレビュー
アーティストや舞台の衣裳デザインを幅広く手掛けているスタイリスト、安野ともこさんがディレクションするランジェリーが、新しく「CASUCA HADA(カスカアーダ)」として生まれ変わった。
従来の「AROMATIQUE | CASUCA(アロマティック カスカ)」は、同ブランドの生産を手掛けていた奈良のインナーウエアメーカー、タカギとの契約終了で休眠状態だったが、新たなパートナーである神奈川県厚木のインナーウエアメーカー、MIC(エムアイシー)との取り組みによって再デビューを果たした。
ブランド名の「HADA」は、スペイン語で「アーダ」と発音する「妖精」のこと。「あなたの肌を見守る妖精のような存在」という願いが込められている。当初からの「裸より楽」のコンセプトはそのままに、さまざまな面から改良を加えて進化を遂げている。
何より一番の変化は、肌にやさしいオーガニックコットンを使用していること。しかも上品な雰囲気やソフトな着心地を大切にするために、シルケット加工を施したストレッチ生地(オーガニックコットン92%ポリウレタン8%、インド産のオーガニックコットンを国内で編立てて染色仕上げ)が使われている。
「CASUCA HADA」の特長である立体的で美しいシェルトップの胸元は、デザイナーである安野さんの理想のラインとフィット感に近づけられるように、ブラジャーのスペシャリストであるMICがこれまで長年培ってきたノウハウにより全力を尽くしたという。ワイヤーは従来のものより細くて柔らかいものに変え、バストのバージスラインを深くサポートする安定感のある曲線となっている。
サイズは0から3までの4サイズ展開で、従来よりも幅広い体型に対応している。
上代もトップスで税込14,300円と、従来に比べるとかなり抑えた価格帯となっている。
本格的な市場展開は来春を予定しているというが、ブランドの再スタートに期待したい。
CASUCA表参道本店で開催されたプレビュー展
カラーは、グレー、ベージュ、チャコールグレーの定番色に加え、ローズピンクが華やかさを
太めの折り返しの採用で、裾周りにも絶妙なフィット感を
美しい胸元のシルエットをつくるのに欠かせないモールドカップやワイヤー(従来のものと新しいものを並べて比較していた)