武田 尚子
2023
19
Feb
いいものを長く、定番ショーツの見直し
吸水ショーツを中心とするサニタリーショーツへの注目が続いているせいもあり、インナーウエアの中でもショーツという最も身近なアイテムが今、クローズアップされている。
ショーツの中でも定番中の定番、ワコール「ディアヒップショーツ」が発売から50年経ち、累計販売枚数が1億4000万枚を超えたという(「ディアヒップ」(25周年の時に改名)の前身「スパンティ」発売から数えたもの)。1970年代の発売当初、ショーツといえば綿100%が主流だったが、弾性繊維スパンデックスを混紡したことによってフィット感が高まり、幅広い年代の支持を集めてきた。今でも同社単品ショーツの半分を占める人気商品だ。
価格の手頃さ(1000円以下が中心)、コットンをはじめ天然由来の素材の心地よさ、脇に縫い目がなくて肌当たりがいいなどの特長が、人気の原因となっている。
2023春夏シーズンは、オーガニックコットン使用の新シリーズや、定番を含め計29種の豊富なカラーバリエーションを展開。ワコールの全販売チャネルで販売している。
また、この「ディアヒップショーツ」を一輪の花のようにあしらったプレゼントキャンペーン“パンツフラワーギフト”も実施している。
いいものは長く愛される――まさに「サステイナブル」のお手本のような事例といえる。