武田 尚子

2023 10 Dec

2024春夏のインナートレンド

インナーアパレルの2024年春夏物展示会を回り、いくつか共通の傾向があったので、そのポイントをあげてみたい。厳しい市況ではあるが、材料などコストの高騰を反映し、企業努力は続けながらも、全体的に値上げが顕著になっているシーズンでもある。

●来年も酷暑対策:従来からの吸汗速乾機能はもちろんのこと、さらっとした肌ざわりが増えている

・布帛だがキックバックのある高島ちぢみのクレープ(キッドブルー)
・ツイストハイウエットテレコ(綿90%、麻10%)のニットインナー(ランジェリーク)
・キュプラコットン天竺に、ブラパッドも通気性のいいキュプラ混の不織布を使用(フリープ)
・ワコール内見会では「冷感」を意識したコーナー


●ラグジュアリー路線:市場の二極化を反映し、付加価値の高い高級ブランドが強化されている

・世界のいろいろな国をテーマに、ますます豪華にパワーアップ(ワコール・サルート)
・若い世代の富裕層を意識して従来より若々しく(ワコール・ユエ)
・スイス・サンガレンのアーカイブを基にしたオリジナルレース(フロラーレ リュックス)


●「国際女性デー」の商品提案:ジェンダー平等と女性のエンパワーメントが叫ばれる中で、年々、定着を見せている3月8日の「国際女性デー」に向けた売り場の提案を意識したもの

・ミモザのレースやプリントを使ったシリーズが充実(キッドブルー)
・「女性の自由」をテーマに(アモスタイル)


●ナイトブラの広がり:コロナ禍をはじめ、近年のヒットアイテムといえるナイトブラが、着用シーンもデザインも多様化している

・「ナイトブラ」から「おうちブラ」へ(スロギー)
・肌になじむ綿混レーヨン素材(カップ肌側は綿100%)のナチュラルタッチコレクションは植物染め(アモスタイル)
・レーシーでおしゃれに、カップ裏はメッシュ素材(ワコール)


●バンドータイプのブラ:ブラジャーのバリエーションとして、肩が出せてカップも見せられる、夏らしいバンドーブラに注目。単なるチューブブラではなく、ブラジャーとしての内側の機能性に富んでいる

・ベーシックブラの一つにバンドータイプが登場(ワコール・ユエ)
・パステルカラーの脇高タイプもバンドータイプなら見えても気にならない(アモスタイル)

●透ける幅広レース:スキンコンシャスでネイキッドなファッショントレンドの影響を受け、幅広レースでトランスペアレントなランジェリーの魅力を

・総レースに使われているのはリネン混紡のレース(ランジェリーク)
・キャミソールの胸元には幅広のストレッチリバーレースが効果的に使われている(フロラーレ リュックス)