武田 尚子
2019
30
Mar
“ナチュラル”VS“健康でキレイ”
福井のテキスタイル・製品メーカー、イーゲートが、東京ビックサイトで開催されたファッションワールド展で、対照的ともいえる2つのインナーウエアブランドの新製品を発表した。
一つは、医療用包帯の製造技術を使って開発したオリジナル素材の「丸福ガーゼ」。
これは生地の編立から製品製造までを一貫して自社工場で生産し、染色も福井で行っているメイドインジャパン、メイドイン福井にこだわったブランドで、ナチュラルな着心地と快適性を重視したもの。吸湿速乾と横伸びに優れた素材の機能性を活かし、若い人から年配者、さらにはベビー用品まで幅広い層に対応する商品構成となっている。
天然繊維のような風合いと化学繊維の機能性をあわせもつハイブリット素材。見るからに、気持ちよさそう
着脱のしやすい前開きのブラや、授乳にも便利なブラキャミソールなども
ギフトにも喜ばれそうなベビー用品
国内バイヤーに人気だった「丸福ガーゼ」の一方、中国・韓国・台湾など海外バイヤーからの注目を集めていたのが、補整下着の「リエジャー」(ブラ美活研究家・RIEMIさん監修)。
宝塚マダム発信の大人の女性向けブランドとして、50代や60代の“健康”に関する悩みを反映させているもので、肩甲骨シェイパーや大転子の動きを考えたガードルといったアイテムをそろえている。
素材(アサヒマカムの経編生地や栄レースのレースなど)を含め、日本のテクノロジーが光る分野といえる。