武田 尚子

2018 08 Sep

プリントの魅力でアイキャッチ

この秋冬シーズンの新製品として、9月上旬に発売されたワコールの新感覚ガードル(同社では「ガードル」ではなく、「ボトムインナー」という呼び方をしている)『SUHADA 肌リフト STEP』。

ウエスト部分の幅広NANOテープが下半身のたるみを引き上げて美しいシルエットをキープし、同社独自のクロス構造によってヒップの筋肉を使いやすいエクササイズ歩行への変化が期待できると、その機能性が強く訴求されているが、それ以前に見た目がかなり変わっている(というより、新鮮という表現が適切であると思う)。こういうデザインのガードル(いやボトムインナー)は世界のどこを探してもないのではないだろうか。

 

その新鮮なデザインを担っているのが、色のきれいなデジタル調のプリントだ。

身に着けるだけでゴージャスな気分になれるドレス感覚であると同時に、水着やフィットネスウエアにも近いものがある。

 

ランジェリーの世界でも、レースと肩を並べるようにプリントが多彩さを増している。レースとプリントをうまく組み合わせたものも少なくない。

 

昨今のモードとしてのパジャマブームも、プリントが担っている面が大きい。

プリントのパンツをはくだけでパジャマっぽいし、ましてや上下をプリントで揃えるとまるでパジャマになる。

パリではこの春夏シーズン、婦人服の売り場(上)においても、ランジェリー売り場(下)のパジャマにおいても、そういうプリントの魅力を活かした洗練されたパジャマスタイルが目についた(写真はいずれも、パリのボンマルシェ)。

 

ノスタルジックな雰囲気の、プリントのブラウス(「アニエスベー」のウィンドゥ)にもひかれるものがあった。